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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 12月15日放送 第396回

「食の攻防2009」第2弾
マグロ最後の闘い


日本のクロマグロ消費量は世界の8割を占め、世界最大。もちろんクロマグロは高級マグロの代名詞として寿司や刺身には欠かせない。ところが、今年11月、その最大の供給先である大西洋のクロマグロ漁獲量が前年比4割減と大幅な削減を受けた。さらに、全面禁漁を視野に入れ、クロマグロを絶滅危惧種に登録する動きも具体化している。ジュゴンやウミガメなどと同じ扱いだ。そうなれば食卓に載せるなど不可能になる。日本の食文化でもあるクロマグロは、クジラと同じ道をたどってしまうのか…。国際的な漁獲規制の動きに対し、日本はどう対処していけばいいのか? 「食の攻防2009」第2弾は日本、中国、そしてイギリスの3ヵ国同時取材で、クロマグロの“意外な未来”を検証する。

 放送スケジュール



 毎週火曜日 午後10:00~



 テレビ東京
 テレビ大阪
 テレビ愛知
 テレビ北海道
 テレビせとうち
 TVQ九州放送



 毎週金曜日午後9:00~
(再放送 毎週日曜日 正午~)



 BSジャパン



 毎週土曜日 正午~



 日経CNBC

【クロマグロが消えた街…巨大な環境保護団体の思惑とは?】
クロマグロが消えた街…巨大な環境保護団体の思惑とは?

ロンドンで毎年行われている「世界寿司大会」。今年11月、日本を含む7カ国から寿司職人が集まりその味を競った。日本代表に選ばれたのが東京・汐留にある「すし善」の店長・阿部智之さん。阿部さんにとってクロマグロは「寿司に欠くことのできないネタ」だ。だが本場の力量を見せつけるべく大会に乗り込んだものの、待っていたのは意外な大会ルールだった。「クロマグロの使用は一切禁止」。
ロンドンに多数ある日本食料理店、魚市場、スーパーの魚売り場からもクロマグロが次々と撤去されていた。資源減少が指摘されている海産物を食べるなど、言語道断というわけだ。その仕掛け人が、あの世界的な環境保護団体「グリーンピース」だ。ガイアのカメラが日本のメディアとして初めて「グリーンピース」の本丸、ロンドン支部を取材。時に実力行使に訴える彼らの活動は、日本人の想像をはるかに超えていた。


【規制、そして不況…マグロはどこへ行く】
規制、そして不況…マグロはどこへ行く

強まる漁獲規制は日本の遠洋マグロ漁業に大きな影を落としていた。かつて1000隻を越えていたマグロ漁船は、いま250を切った。東北最大、10隻の船を抱える遠洋マグロ業者・濱幸水産の濱川幸三専務も将来に悲観的だ。既に1隻を減船、今後これ以上漁獲規制が強まれば、ニッポンの伝統的なマグロ漁業が商売として成り立たなくなるという。加えてこの不況で日本人のクロマグロ消費量が激減、相場は大きく値下がりしている。
その一方で、いま勢いのある寿司チェーンがある。それは、日本のチェーンではない。香港を拠点にマカオ、シンガポールなどに出店を続ける「板前寿司」。同社社長のリッキー・チェンさんは昨年まで2年連続、築地の初競りで最高価格でクロマグロを落とした人物だ。2年前「板前寿司」は日本にも法人を設立、だが主な目的はチェーン展開ではなかった。11月、その「板前寿司ジャパン」社長の中村桂さんが向かったのは静岡・焼津から青森・大間まで。クロマグロを次々と買っては香港に送り出すのが仕事だ。不景気で日本人が高級なクロマグロを食べ控える一方での圧倒的な購買力。不況にあえぐ日本のマグロ業者を救う結果にもなっていた。


【クロマグロ養殖の最新技術・味のコントロールを達成せよ!】
クロマグロ養殖の最新技術・味のコントロールを達成せよ!

日本にとって「最悪のシナリオ」が存在する。来年3月に開催される、ワシントン条約の会議に、クロマグロが候補として載ったのだ。もし絶滅危惧種生物と認定されれば、大西洋のクロマグロは今後一切の取引が禁止となる。当然、値段は跳ね上がることになる。
それ見越して、今クロマグロの養殖ビジネスにシフトする会社が相次いでいた。愛媛県の宇和島にある「宇和海マリンファーム」は、去年からクロマグロの養殖ビジネスに乗り出した新しい会社だ。地元の漁業関係者と日本ハムの子会社が共同出資し、12月の初出荷を目指して、肉質の調整を進めてきた。営業統括部長の古野陽一さんは「養殖クロマグロは味で勝負する時代がきた」と言い切る。今まで養殖マグロといえば天然モノの後塵を拝してきた素材だった。だが今や養殖技術の進歩で、与えるエサをコントロールして身の色や脂の乗り具合までも調整することが可能になった。古野さんの指揮の下、全国の寿司店やスーパーなどへの必死の営業活動が続いていた。
一方、クロマグロ養殖大手のマルハニチロでも従来のエサを根底から覆す新たな人口エサの開発に成功していた。今までサバやアジなどのエサに頼って養殖されてきたクロマグロだが、いずれは牛や豚のように徹底管理のもとに生産される「家畜」になる時代がやってくる。肉質を微調整して、国や地域にあった味に仕上げて出荷することも可能になる。

   




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