日経スペシャル「ガイアの夜明け」 2月16日放送 第404回 驚異のチャイナマネー ~世界を席巻する紅い資本家たち~
日本が、「世界第2の経済大国」の看板を中国に譲る日が近づいている。中国政府が発表した2009年の実質国内総生産(GDP)は、目標の8%を上回る8.7%の伸び率を示した。すでに、自動車は生産・販売とも世界一、上海株式市場の売買代金は東京を抜いて世界3位だ。世界が金融危機の影響から抜け出せずにいる中、回復ぶりが際立つ中国経済。その経済力、資本力は、海外へと飛び出している。銀座・秋葉原の仰天買い物ツアーは、ほんの序の口にすぎない。東京、上海、そして中東ドバイ…。世界を席巻する中国マネーの実態とは!?
岐阜県関市。古くから知られる刃物の街だが、安い海外製品に押され、不況の嵐が吹いている。そんな中でも売り上げを伸ばしている元気な会社があると聞いて訪ねた。刃物雑貨のメーカー「グリーンベル」。実は、ここで作っている“あるもの”を中国人観光客が大量に買っているという。「MADE IN JAPAN」を買い求めるすさまじい購買力が、関市の小さな工場に恩恵をもたらしていた…。
成長著しい中国。そのチャイナマネーの勢いは、消費のレベルに留まらない。東京・秋葉原にある東証2部上場のラオックスは2009年6月、中国の家電量販店大手「蘇寧電器集団」に買収された。中国資本が日本の上場企業を買収するのは初めてだ。最盛期には全国145店舗を展開していた大手家電チェーンのラオックスだが、他の郊外型店舗との競合で経営が悪化。中国企業の傘下に入り、中国人の社長の下、免税店として再スタートを切ることになったのだ。 その集客のターゲットは、ずばり、中国からの観光客。創業80年のラオックスは、中国人好みの店へと変貌を遂げようとしていた。まず着手したのが、改装工事。 そして2月――。改装後初めてラオックスは、中国の旧正月シーズンを迎えた。そこに待ち受けていたのは予想外の事態だった…。
世界中がリーマン・ショックの後遺症から抜け出せずにいる中で、中国の投資熱は加熱気味だ。その実態を探るため、番組はある投資家集団に密着。彼らは「温州商人」と呼ばれる浙江省温州市の出身者たち。中国国内でも、商才に長けていることで有名な人たちだ。 その彼らが向かったのは――中東のドバイだった。埼玉県ほどの面積に人口180万人ほどが住む、アラブ首長国連邦の首長国の一つ。これまでドバイは外国人に不動産市場を開放し、世界地図を模した人工島や高さ世界一の超高層ビルなど“世界一”を謳い文句に、世界中のマネーを呼び込んで巨大開発を進めてきた。だが2009年11月、信用不安が引き金となって世界の株式市場で株価が暴落。いわゆる「ドバイ・ショック」を引き起こした。 激震に見舞われたドバイは今どうなっているのか――?「ドバイの危機はチャンスさ。そこが狙い目だ」と温州商人たちは余裕たっぷりに語る。狙うは、世界一のビルだ。カメラの前で、中東一の不動産会社を相手に、容赦なく値切る。番組は、秘密のベールに包まれる「ドバイ・ショック後」の現場で、一獲千金を狙う中国人投資家たちの実態を追った。