日経スペシャル「ガイアの夜明け」 4月6日放送 第411回 斬新 旅プランで客を呼べ ~リピーター生む仕掛け人の技~
旅行離れが止まらない。観光庁が調査した全国の宿泊者数を見ると、去年は延べ2億9000万泊で、前年比5.4%の減少。調査を開始したこの3年間で最低となった。こうした中、旅の仕掛け人たちは旅の魅力をアップさせようと、数々の“アイデアプラン”を打ち出している。 大手旅行会社の“カリスマ”添乗員が挑むのは、かつて訪れたことのない、離島の旅プラン。フェリーで3時間近くもかかるこの島に果たしてツアー客を呼べるのか。一方、来客数が減る温泉街では、老舗旅館の若社長が面白プランを次々と繰り出す。次なるプランは、あるイベントを打つというものだったが…。 旅行不振を突破することは出来るのか?値段の安さではなく、斬新なプランで勝負をかける仕掛人たちの奮闘を追った。
日本旅行は去年10月、社内に異例の組織を立ち上げた。その名も「ヒラタ屋」。52歳の現役添乗員、平田進也さんの名前を冠した特別チームだ。平田さんは関西を中心にユニークなトークで幅広い支持を得て、ファンクラブまで持つ名物添乗員。これまでも、主婦が夫に代わって羽を伸ばす「仇討ちツアー」や、大阪のディープな食を楽しむ「大阪こてこて日帰りツアー」など、独自のツアー企画をぶち上げ、そして自ら添乗をしてきた。日本旅行はこのヒラタ屋で、年間10億円の売上げを見込んでいる。 その集客力、企画力に目をつけ、平田さんとタッグを組みたいという企業や自治体が少なくないという。「日本中を元気にしたい。僕でよければどんどん利用して欲しい」と話す平田さん。そんな平田さんのもとに、九州のとある離島からツアー作りの依頼が。島の主な産業は漁業・農業で、ベテラン添乗員の平田さんさえも訪れたことのない島…。知名度の低いこの島でツアーなど成り立つのか?平田さんがゼロから作りあげるそのプランとは…。
佐賀県にある嬉野温泉も、不況の波で宿泊客の減少に苦しんでいる。全体の宿泊者数もピーク時より半分になり、去年だけで2つの旅館が廃業した。 江戸時代の創業とされ、嬉野温泉で最古の歴史を持つ老舗旅館15代目の社長、25歳の北川健太さんは、面白プランを次々と繰り出すアイデア社長だ。人気なのは、客が少ない平日の集客プランとして考えた「一日一善プラン」。温泉街で“あること”をすると宿泊料金を割引するというもの。その“あること”とは、普通なら客には決してやらせないことだった。だがそれが逆に大好評プランに。 ある日、北川さんは地元の旅館の跡取りなどを“召集”。平均年齢30才の“チーム嬉野”を結成し、ある“大会”を開催することにした。温泉街全体を盛り上げようという一大イベント。果たしてその結末は…?
2007年に旅行業法が改正されたことにより、免許を取れば観光協会など中小の事業者もご当地ツアーを販売することができるようになった。「着地型プラン」といわれるご当地ツアーが今、各地で急成長している。 中でも伊豆稲取温泉は、他に先駆けて「着地型プラン」の取り組みをしてきた温泉街。徹底的にローカルにこだわり、稲取を味わい尽くすプランは、創意工夫がほどこされ人気を博して来た。 そして稲取の歴史の達人、黒川さんが新たなテーマに選んだのは「巨大な石」。実は稲取温泉には、石にまつわる独特の歴史がある。だが果たして、石で客など呼べるのか?地元住民を巻き込んで、プラン作りが動き出した…。