日経スペシャル「ガイアの夜明け」 6月1日放送 第419回 シリーズ「新興国を攻めろ!」第3弾 若者よ 海を渡れ! ~“世界基準”で戦える人材づくり~
ここ数年、海外勤務を希望する社員が減っている。番組が今月、独自に行った調査では入社3年以内の若手社員のうち、約3割が「海外勤務を拒否する」と答えている。(500人の男女にアンケート)「世界経済がグローバル化する中、海外市場でビジネスチャンスを模索する日本企業にとって、“内向きな社員”が増えることは、成長の機会を失うことに直結する。いかに“世界で通用する社員”に変えていくか?企業が取り組む、新たな“人材戦略”の最前線にスポットを当てる。中国、インドなどの新興国市場で、初めてプロジェクトを任される日本人社員たち。日本の外で働くとはどういうことなのか、カメラは現場で起きた様々な葛藤を追っていく。国内市場が縮小する中、「日本企業で働く=日本で働く」という、従来の考え方はもはや、通用しなくなる。世界で勝ち抜く日本企業になることの意味を、働く人々の“現場目線”から描き出す。
5年後に海外売上4兆円を目指す、ファーストリテイリングの柳井社長。そのために、世界市場への積極的な展開は欠かせない。柳井社長は今年度から、社内で「民族大移動」という経営方針を掲げた。国籍を問わず、全社員に世界から飛び出してユニクロの商品を売ってこいというメッセージだ。中でも今年、一番大きなプロジェクトは、ユニクロにとって世界最大の店舗となる上海店のオープンだ。ここで働く中国人スタッフは、みな日本で「グローバル人材」として接客研修を受け人々。そして、店長に就任するのはかつて池袋や、銀座で日本一の売上を達成した黒瀬友和さんだ(38)。ユニクロでも指折りの「スーパースター店長」として知られる黒瀬さんと、中国人スタッフがいかに協力して上海店のオープンにこぎつけられるか?日本人と中国人の働き方や言葉、感性、文化など様々な衝突を繰り返しながら、店舗オープンを異国での人材マネジメントの視点で追跡する。
大手ITメーカーのNEC。世界市場で激しいシェア争いを演じている分野がある。携帯電話の無線通信機器だ。現在、世界市場のトップを走るNEC。成長著しい新興国、とりわけインド携帯市場の中で外国メーカーと激戦を繰り広げている。特に、現地支店を支える人材の育成は大きな課題だった。そこで去年から始まったのが、GTIと呼ばれる新人海外派遣研修制度。入社したての新入社員をいきなり海外支店に送り込み、現場の仕事を覚えさせるという「スパルタ教育」だ。おととしNEC営業部に入社したばかりの藤井俊平さん(25歳)。この制度の下、ニューデリーの支店に配属され、インド郊外の貧困地域ラクノウで営業を任されることになった。インドの顧客は、気まぐれで日々注文数が変わることがあり、新人には荷が重い仕事だ。藤井さんにとって、何から何まで初めての経験。だが、やり遂げることができれば、今後の会社員人生でも大きな財産となる。新興国・インドで鍛えられる大企業の若者を追う。