樹研工業 社長
松浦 元男(まつうら・もとお)
愛知県・豊橋市にある、樹研工業(じゅけんこうぎょう)。
これまでは大手家電メーカーの下請けが中心の、小さな町工場だった。
会社の名が世界に知れ渡ったのは、「世界最小・100万分の一グラムの歯車」がきっかけ。
しかし「小さすぎて、まだ使い道は決まっていない」と、実用化は進んでいない。
一見ムダに見えたこの先行投資、『技術開発力』『品質管理』のアピールには十分だった。
トヨタ系自動車部品メーカーや、スイスの時計会社からの受注が相次ぐほか、
カメラ付き携帯電話機用のプラスティックレンズ、光通信部品の金型製造で売り上げを伸ばす。現在社員70名。年商30億円。韓国・台湾・シンガポールなど海外にも製造拠点を持つ。
トップ・松浦元男―――
県内の大学を卒業後、セロファン会社に就職。その後プラスチック製品の国際見本市で、
精密機械部品に強く見せられる。会社にカメラ部品の製造を提案したが受け入れられず、
1965年、退社。自ら「樹研工業」を設立した。
松浦は、企業人事制度、労務管理など、従来の「会社経営術」をすべて切り捨てている。
採用は先着順、学歴・国籍・性別は一切問わない。元ヤンキーら若者たちが現場を仕切る。
賃金は、年功序列制。出張するときは、全社員がグリーン車使用。
会議は自由参加。残業は申告制。
定年制は、ない。
そこで、樹研工業社長・松浦元男に聞く。
ムダで儲ける経営術――常識破りの反管理主義で、社員の能力を最大限に引き出す方法とは?
―――そして松浦の目に、ものづくりニッポンの未来はどう映っているのか。
社長の金言
お金持ちになることを考えてはいけません。有名になることを考えてはいけません。偉くなろうと思ってはいけません。これは人生の結果であって、これを目的にすると、とんでもないことになる
RYU'S EYE
座右の銘















