スズキ 会長兼社長
鈴木 修(すずき・おさむ)
日本の基幹産業である自動車業界を直撃した世界同時不況。今期はトヨタや日産などの自動車大手でさえ大幅な赤字転落の見通し。そんな中、時代を先読みする商品力と徹底したコスト削減で黒字を叩き出すのが、"小さな巨人"=スズキだ。
主力の軽自動車「ワゴンR」は、国内の販売台数で5年連続1位を獲得。メーカー別の国内販売台数でも、スズキは日産を抜き、トヨタに次ぐ第2位の地位に登りつめた。
スズキは創業以来、何度も倒産の危機に直面してきた。そして、このピンチをチャンスに変え、スズキを売上高3兆円企業に育て上げたのが、社長・会長歴30年のカリスマ経営者、鈴木修である。
「工場にはお金が落ちている」と語るこの男。79歳の体に鞭打ち、自ら自社工場を歩き回っては、地道なコスト削減に目を光らせる。数万点に及ぶ自動車部品一つひとつを見直し、車両の燃費向上や低価格化、さらには製造コスト削減にもつなげる。スズキがこだわり続けてきた"軽量化"との戦いは、製造業の基本であると同時に、不況を乗り切る王道でもある。
「苦境に立たされるほど、やる気がわいてくる」という鈴木。その言葉通り、未曾有の大不況を乗り切るため、会長と社長を兼務すると発表。目前の危機を乗り切るべく、百戦錬磨の男が再び立ち上がった。鈴木が明かす"戦時"の経営術を通じて、不況を生き抜くヒントを探る。
RYU'S EYE
座右の銘
ゲストプロフィール
鈴木 修
- 生年月日:1930年1月30日
出身地:岐阜県下呂町(現 下呂市)
経歴 - 1953年中央大学法学部卒業
- 1958年スズキ入社
- 1978年社長に就任
軽自動車「アルト」(79年)や「ワゴンR」(93年)が大ヒット - 2000年会長に就任
- 2008年会長と社長を兼務
企業プロフィール
- 本社所在地:静岡県浜松市















