スズキ 会長兼社長
鈴木 修(すずき・おさむ)
カリスマ経営者、スズキ会長兼社長・鈴木修が再び登場する。未曾有の自動車不況でトヨタや日産などが赤字転落する中、スズキは堅実な商品と徹底したコスト削減で、2008年3月期は670億円の営業黒字を記録する見込みだ。なぜスズキは強いのか。そこには、会長・鈴木修が展開する"逆張り経営術"があった。
いまや国内2位の自動車販売台数を誇るスズキ。だが、その歴史は波乱万丈だった。1975年、新型エンジンの開発に失敗したスズキは、倒産の危機に直面。社長のバトンを渡された鈴木修は、スズキの存亡をかけて"理想のクルマ"を作り始める。使い勝手がよく、燃費のいい、激安カー。それが1979年に完成した軽自動車「アルト」だった。鈴木修の読みは見事当たり、累計477万台を販売する大ヒットとなった。
名車「アルト」の発売から30年――。消費者の心をつかむスズキのクルマ作りは、いまも引き継がれている。主力車種の「ワゴンR」は、軽自動車とは思えない広い室内と燃費のよさなどが受け入れられ、不況のさなかでもフル稼働で生産を続ける人気ぶり。ついに、国内の自動車販売台数で、5年連続ナンバーワンを獲得した。
スズキの独自性は海外展開にも表れている。その象徴がインドだ。まだ経済成長の兆しがみえない1983年、他社に先駆けて進出。文化の壁を乗り越えて、地道にクルマを作り続けた。いまやインドで走るクルマの2台に1台はスズキ。世界的な自動車不況の中、1月と2月のスズキの新車販売台数は、過去最高を更新した。
従業員1万6000人、売上高3兆円の経営トップでありながら、「中小企業のおやじ」であることを何より誇りにしている鈴木修。数々の試練を乗り越えてきた老練の経営哲学と、不況でも売れる商品作りの秘密に迫る。
RYU'S EYE
座右の銘
ゲストプロフィール
鈴木 修
- 生年月日:1930年1月30日
出身地:岐阜県下呂町(現 下呂市)
経歴 - 1953年中央大学法学部卒業
- 1958年スズキ入社
- 1978年社長に就任
軽自動車「アルト」(79年)や「ワゴンR」(93年)が大ヒット - 2000年会長に就任
- 2008年会長と社長を兼務
企業プロフィール
- 本社所在地:静岡県浜松市















