再春館製薬所 代表取締役会長
西川 通子(にしかわ・みちこ)
九州・熊本に、TVCMと電話を武器に売り上げを伸ばし続ける企業がある。
「再春館製薬所」。コマーシャルでおなじみの「ドモホルンリンクル」を売る基礎化粧品メーカーだ。
「ドモホルンリンクル」はコラーゲンなどの天然成分で作られた肌の質を保つための化粧品。
全体の売上げの9割を占め、30代以上の女性を中心に利用者は約24万人、30年以上にわたるロングセラーとなっている。
(ワンフロアに全員集合)
市内から車で30分ほど行くと、緑の丘陵に広大な敷地の本社が現れる。
敷地はなんと東京ドーム6個分。さらに社屋に入ると巨大なワンフロア。
そこに本社機能のほぼすべてが詰まっていた。なんと、社長室も役員室もない。太鼓が鳴ると、社員が集まり即座にミーティング、全員で情報を共有し、問題に当たっていた。全員経営が会社のモットーだ。
この会社を率いてきたのが、会長の西川通子(66歳)。エプロン姿で、会社内を走り回る、まさに"肝っ玉母ちゃん"。「社員は家族」と言い切る西川の熊本発、肝っ玉経営の真髄に迫る。
(最強!300人の女性、電話オペレーター集団に迫る!)
店舗を一切持たず、全国を相手に商売する再春館。その秘密はフロアの中心に位置するテレマーケティング部と呼ばれる電話センターにある。CMが始まると一斉に鳴り響く電話に、総勢300名の"プリーザー"と呼ばれる女性オペレーター集団が対応、同じ敷地内の自社工場から商品が全国に発送される。データ管理と電話対応のスペシャリストたちによる"1日に1億円を稼ぐ"システムがそこにあった。
25年前に立ち上げ、何度も失敗し練り上げた「地方にいながら全国に発信する」というビジネスモデル。だが、その背景にはかつて返品が相次いだ。そして、西川会長は売上至上主義と決別し独自の企業哲学を生み出した。
本邦初公開の最新システムと最強、女性電話オペレーター集団、再春館製薬所の強さに迫る。
RYU'S EYE
座右の銘
ゲストプロフィール
西川 通子
- 1943年熊本県生まれ。
- 1971年28歳で九州警備保障を立ち上げ、10年がかりで黒字をたたき出し優良企業に育て上げる。
- 1982年負債を抱え倒産した再春館製薬所の再建を任され、社長に就任。ダイレクトテレマーケティングの導入、テレビCMの放映、フリーダイヤルの導入など、主力商品「ドモホルンリンクル」を通販で全国に発信。7年で売上100億円を超える企業に再建する。
- 2004年再春館製薬所の会長に就任。
企業プロフィール
- 創業:1932年
- 売上高:261億円(2008年度)
- 本社:熊本県上益城郡















