カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

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テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

2009914日放送

安さ美味さで客は来る!

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サイゼリヤ 会長
正垣 泰彦(しょうがき・やすひこ)

イタリア料理専門店のファミリーレストラン・サイゼリヤは「安さと美味さ」で勝負。創業以来右肩上がりで、今や売上849億円を叩きだす。しかも、この飲食不況でも全く影響を受けないという。42年前、街の小さな洋食屋からスタートしたサイゼリヤが、今や800店ほどのチェーンストアの巨大企業に成長。その秘密を追う。
スタジオのゲストは創業者で現在サイゼリヤ会長の正垣泰彦。正垣は大学で理論物理学を専攻。大学4年生の時、起業したが、客はさっぱり来ない。そこで質は落とさずに定価の7割引をしたところ、今度は大繁盛。その時、サイゼリヤの経営哲学である「安くて美味しければ客は来る」ことを確信した。同時に、フードサービス業を水商売ではなく、しっかりとした産業に育てて社員を幸せにすることを目指した。
そのためにはじめたのが徹底的に無駄を省く生産性重視の経営。しかも、理数系の正垣らしく合理的なデータ分析を重視した。その現実を、レストランと自社工場、自社農場で見ていく。
レストランの厨房には何と、包丁がない。フライパンもない。しかも店員ひとりで調理している。究極の人件費削減。その訳は、食材が自社工場ですべて加工されていたのだ。
その神奈川県にある工場では毎日、東関東580店舗分の食材が大量に加工されている。まさに製造業のスケールメリットさながらの近代的生産システムがあった。
さらに福島県には東京ドーム60個分の広さの自社農場でレタスなどの野菜を生産している。しかも、特殊な冷蔵車で野菜の水分が最も逃げにくい摂氏4℃を保ちながら、工場を経て店舗まで運ばれ、客には採れたての新鮮なサラダを提供する。今年は農作業の労力軽減を図るために背丈の短い新品種トマトの開発にも成功した。
正垣は「サイゼリヤは農場・工場・レストランが一体となった生産工場だ」と言う。その徹底した効率重視の経営には低賃金のフードサービス業の現実への憤りがあった。正垣は「社員が一生、家族を養っていけるだけの給料を払い続けられる会社にしたい」という。サイゼリヤでは去年までは日雇い派遣労働者300人を雇っていたが、今年からそれをすべて止め、希望者の中から30人を選び、社会保障も完備した常雇いのパートとして再雇用した。
本社の会長室には、正垣の母が贈った言葉が飾ってある。それは「驕らず、謙遜に生きよ」というメッセージ。そこに「サイゼリヤに関わる人すべてが幸せに」という正垣の原点が見える。

社長の金言

生産性を上げればおいしくなる

大チェーン店と個人店は両立する

RYU'S EYE

RYU’S EYE

座右の銘

座右の銘

ゲストプロフィール

正垣 泰彦

  • 1946年兵庫県生れ。
  • 1964年東京理科大学物理学科入学
  • 1967年大学4年生の時、洋食店「サイゼリヤ」を開く
  • 1973年多店舗化を視野に法人化、株式会社サイゼリヤを創業
  • 1997年フードサービスの産業化を目指し、食品加工工場を設立
  • 2000年福島県に自社農場を設立
    現在、国内799店舗、海外46店舗を展開

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