社長の金言
隣の土俵をつくる
放送内容詳細
ニッポンの食卓に革命!
理研ビタミンの看板商品「ふえるわかめちゃん」。1976年に発売されたロングセラーだ。理研ビタミンのルーツは、1917年に設立された日本初の民間研究所「理化学研究所」だ。それまでは捨てられていた魚の内臓からビタミンAを抽出することに成功。その抽出技術を活かして作った「青じそドレッシング」は、ノンオイルなのにコクがあると世間を驚かせた。
理研ビタミンの“裏の顔”
「ふえるわかめちゃん」や「ノンオイルドレッシング」は理研ビタミンの“表の顔”にすぎない。実は「改良剤」などのBtoB事業で売り上げのおよそ8割を占める黒子企業なのだ。スーパーやコンビニなどで売られている食品の多くに「改良剤」が使われており、ケーキの“ふわふわ”から春巻きの“パリパリ”まで、様々な食べ物の食感をコントロールしている。
異色のヒット連発の裏に…山木会長の改革
ロングセラーの「ふえるわかめちゃん」「ノンオイルドレッシング」以来、理研ビタミンには長年、ヒット商品がなかった。技術ばかりが先行し、客の心を掴めていなかったのだ。そこで山木会長は組織を改革、商品企画部を「企画部」と「技術部」に分け、「企画部」が市場のニーズを徹底的に探り、それを「技術部」が形にする体制に変えた。おかげでここ数年、「ザクザクわかめ」「インドカレー屋さんの謎ドレッシング」など次々にヒット商品が生まれている。
ゲストプロフィール
山木 一彦
- 1959年宮城県生まれ
- 1983年東北大学農学部卒業後、「理研ビタミンに入社
- 2003年加工用食品営業第 4 部長
- 2016年代表取締役社長 就任
- 2025年取締役会長 就任
企業プロフィール
- 本社:東京都新宿区四谷1丁目6番1号
- 創業:1949年
- 資本金:25億3700万円
- 売上高:963億円(2026年3月期)
- 従業員数:単体997人 連結1858人
(2025年3月期時点)
人の手柄を自分の手柄にしたがる人がいる。どの企業でも、一定数いるだろう。だがしかし、理研ビタミンは真逆をいく。手柄をひけらかさない。主張しない。ただ粛々と、求められたものを作り続ける。大手では届かないところに、盤石なコマをそっと置いていく。
どの世界にも、黒子、縁の下の力持ち、裏方、というものがある。きっと山木さんは、そうした下支えをしてくれる会社の、さらに根本の部分を支えているのだろう。雄弁な実行者は大衆を導くが、寡黙な実行者には自然と大衆がついていく。私たちの食生活は、そんな慎ましくも堅実な理研の力によって、著しく底上げされているに違いない。
粛々と、盤石に
金原ひとみ


















