レストラン経営者
森本 正治(もりもと・まさはる)
一気にグローバル化したビジネスの渦中で、"独り負け"しようという日本に、裸一貫で世界に挑み、勝ち続けてきた「鉄人」が吠える!「日本は何故、世界で勝てないのか?」「世界で勝つためには、何が必要なのか?」。
社長の金言
“現地”に学ぶ気持ち
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
全米が熱狂!10億円売り上げるレストラン
和食レストランの最もシビアな市場と言われるニューヨーク。その数は1400軒以上。日本から進出しても、いくつもの店があっという間に淘汰されてきた。そんなマンハッタンの中でオープン以来、圧倒的な人気を誇ってきたのが、「MORIMOTO NYC」だ。設計は安藤忠雄氏、総工費13億円をかけた豪華な店には、全米だけでなく海外からも客が訪れ、1店舗で年間10億円も売り上げる。その店を築いたのが森本正治だ。 高校卒業後、寿司職人になった森本は、26年前、寿司ブームが起きていたアメリカ・ニューヨークに渡る。その後、高級和食レストランの草分けである「NOBU」の総料理長を経て、テレビ番組に出演し「鉄人シェフ」として全米で大ブレイク。2001年にはフィラデルフィアに自身の店「MOIRIMOTO」を出店したのを皮切りに、ニューヨーク、インドのムンバイなど次々に成功させ、今や世界から引っ張りだこのレストラン事業家へと成長を遂げた。現在、年商5000万ドル(約42億円)。昨年10月にハワイで開業したマリオットホテルの新業態ホテルに開業した「ワイキキMORIMOTO」でも、世界セレブの注目を浴びる。
秘密は「現地化」にあり!モリモト流 和食の七変化
森本の店の人気の秘密は、和食店とは思えない斬新なデザインの店内で提供される、見たこともない和食の世界だ。オリーブオイルとライムジュースで食べる刺身に、おかゆソースを絡ませた豚の角煮、一見餃子に見えて中身はラビオリのなんちゃって餃子、さらにはアワビ入りのたこ焼きに、カレーパンまで…日本で親しまれるポピュラーな和食を、そのマーケットの世界観に合わせて徹底的に改良。取っ付きやすく、エンターテインメントなメニューに一変させる。築地から取り寄せる魚から、カツオだし、店で玄米から精米する米など、アメリカで考え得る全ての和食のこだわりを実現した上で、客へのプレゼンは和の価値観を軽やかに破壊する森本・・・この「現地化戦略」こそが、世界市場で勝ち続ける秘密なのだ。 森本曰く「日本人は海外に出ても日本の論理でビジネスをし、失敗する。自分はローカルな市場に徹底的に向き合って、その客を喜ばせるためなら何でもする、そこが最大の違いだ」。
ゲストプロフィール
森本 正治
- 1955年広島県生まれ(55歳)
- 1973年崇徳高校の野球部主将として甲子園大会広島予選決勝に進出、敗北。
高校卒業後、プロ野球選手に次ぐ夢だった寿司職人を目指す。 - 1985年寿司ブームが起きていたアメリカに渡り、ニューヨークの寿司屋を渡り歩く。
アメリカのソニーの役員専用ダイニングに採用される。 - 1993年「NOBU」の総料理長に就任。一躍ニューヨークの有名店にする。
- 2001年フィラデルフィアを皮切りに、世界展開を始める。
- 2005年テレビ番組「アイアン・シェフ」に出演し、全米で大ブレイク。
- 現在はアメリカ、インドなどで7店舗を展開。年商約5000万ドル(約42億円)。
村上龍の
編集
後記
和食の革命児は、非常にシャイな人だった。海外での派手な活躍と言動に目を奪われがちだが、料理は、繊細な神経と、食材と調理法に対する謙虚なリスペクトがなければ成立しない。森本さんを見ていると、創造とは破壊なのだと改めて思う。食文化に関して、伝統を守り続ける努力は重要だが、破壊し創造する勇気もまた必要なのだろう。
















