カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

1161155

テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

2011128日放送

衰退産業・地方・中小・民事再生
"四重苦"をぶっ飛ばした、ブレない経営!

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池内タオル 社長
池内 計司(いけうち・けいし)

斜陽産業と言われて久しいタオル業界。90年代から中国をはじめアジア各国からの安価なタオルの輸入が急増し、2000年には国内生産量と輸入量が逆転。現在日本で売られているタオルの、実に80%が輸入品だという。
江戸時代から綿織物業が盛んだった愛媛・今治地区。ここもかつては500社を数えた繊維関連業者が今では130社ほどに減ってしまった。そんな苦境の中、中小企業でありながら独自のブランドを立ち上げ、世界も認めるタオルを作ったのが、池内タオル。衰退するタオル業界で独自のブランディングを打ち出し、倒産の危機をも乗り越えた池内タオル。世界と闘える、地方の中小企業――勝利の方程式とは?

社長の金言

企業の生き様こそが「商品」

RYU'S EYE

RYU’S EYE

座右の銘

座右の銘

放送内容詳細

強烈なコンセプトで勝負!~世界が認めた超柔らかタオル

アメリカ最大規模の生活用品展示会で2002年、日本製品初の最優秀賞を獲得するという快挙を成し遂げた、池内タオル。「ミラクルソフトネス!」と評判となったこのタオルメーカーは、愛媛県今治市にある従業員わずか20人ほどの小さな会社。しかも池内のタオルは、見た目は極めて地味で、派手なデザインがあるわけでもない。それでもオーガニックコットンにこだわり、使う電力はすべて風力発電という、高い品質に加えた“強烈なコンセプト”が客を引き付ける。独自ブランド「風で織るタオル」を武器に、今では購入者の4割がリピーターだという。顧客を唸らせるタオルづくりの秘密に迫る。

こだわりの「風で織るタオル」が会社の危機を救った!

「まさに天国から地獄だった」。池内がそう語る“出来事”は2003年に起こった。 NYでの栄誉ある賞を得たその翌年、売り上げの7割以上を占めていたOEM(ブランド品を請け負い生産する仕組み)の取引先が突如、破綻してしまったのだ。池内タオルの負債総額は10億円!OEMの取引先を増やして会社を再建すべきとの意見もある中、池内は「自社ブランドで勝負する!」と、無謀とも思える決断をしたのだった。なぜ池内は決断できたのか…?

環境企業を深化させる、さらなる取り組み

池内はいま、タオルメーカーとして異例の挑戦を始めている。その年に採れたオーガニックコットンだけを使って作るという、新たなブランドタオルを立ち上げたのだ。その名も「コットンヌーボー」。ワインのように毎年の収穫を愉しめる安全でピュアなタオル、というコンセプトだ。 池内の視線の先にあるのは、タンザニアやインドで、農薬まみれの畑で働く生産者たちの姿。池内は、オーガニックコットンの畑をもっと増やしたいと、「風で織るタオルファンド」も立ち上げ賛同者から資金も募った。池内タオルの、ブレない経営戦略がここにある。

ゲストプロフィール

池内 計司

  • 1949年愛媛県今治市生まれ
  • 1971年一橋大学卒業後、松下電器産業に入社
  • 1983年父が創業していた池内タオルに入社
  • 1999年タオル業界初のISO-14001認定
  • 2002年New York Home Textiles Show 2002で Best New Products Awardを受賞
  • 2003年取引先の破綻により民事再生法の申請
  • 2004年全国200以上の小売で「風で織るタオル」を販売

企業プロフィール

  • 創業:1953年(昭和28年)2月
  • 売上高:4億円
  • 従業員:16人

村上龍の
編集
後記

ダメな企業は、何を作ればいいのか、何をどう売ればいいのか、わからない。池内さんは「誇りを持って売れるタオル」を作ると決意し、そのために、時間、知識、技術、ネットワークなど、ありとあらゆる資源を投入した。衰退産業の代表と言われた今治のタオル業界にもサバイバルを果たす企業が確実に存在するという事実は、すべての経営者に、ある言葉を突きつける。言い訳は、許されない。

村上龍

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日曜スペシャル ガイアの夜明け

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