カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

1161155

テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

201231日放送

"社長が寝ていても勝てる会社を作る!"
~独自の仕組みが社員を成長させ、会社を強くする~

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ディスコ 社長
関家 一馬(せきや・かずま)

「もしここにトラブルがあれば、世界の半導体の生産が止まる」と言われる企業がある。東京、大田区に本社を構える「ディスコ」だ。元々は工業用の「砥石」を作るメーカーからスタートし、やがて切断・研磨の機械も製造するようになった。
半導体は、原料となるシリコン素材を「削る」⇒「磨く」⇒「切る」工程を経て作られるが、ディスコはそれらの工程を扱う「工作機械」を生産し、世界シェア7割を誇っている。今では「相談事はまずディスコへ」が半導体業界の常識。世界中の半導体メーカーがわざわざ大田区まで足を運ぶ「どんな依頼も無料で解決する」独自の開発システムとは?また、社員の業務を金額に換算し、評価する「会計制度」や、やりたい仕事を自分で落札できる「オークション制度」など、社員が自ら成長できるディスコ独自の仕組みも公開!

社長の金言

事業領域を決めるのがプロ

RYU'S EYE

座右の銘

放送内容詳細

大田区に世界中の半導体メーカーが足を運ぶ!

ディスコは元々は工業用の「砥石」を作るメーカーからスタートし、やがて切断・研磨の機械も製造するようになった。 半導体は、原料となるシリコン素材を「砥石で削る」⇒「砥石で磨く」⇒「砥石で切る」工程を経て作られるが、ディスコはそれらの工程を担う「砥石と工作機械」を生産し、世界シェア7割を誇っている。今では「相談事はまずディスコへ」が半導体業界の常識。 ディスコ本社にある77室の実験室。ここには世界的大手メーカーが新商品開発のためのテストを依頼しに訪れる。実は半導体の加工では、素材の材質に合わせて砥石の種類や回転数などを調整しなければ出来上がりが変わってしまうため、機械を買ってもこのノウハウがなければ生産の効率化は図れない。通常、機械と砥石は別々のメーカーが製造するが、ディスコは世界で唯一その両方を扱っているため、両者の相性を加味したノウハウの蓄積は他の追随を許さない。 ディスコでは、このノウハウを実験室で開発し、あるユニークな方法で企業に提供する。お互いがウィンウィンになれるその方法とは?

独自の会計制度が社員を、そして会社を強くする!

ディスコでは「Will会計」と呼ばれる独自のシステムがある。これは各部署の会社への貢献を「見える化」するものだ。Willとは「意志、~しようという意欲」という意味で、他の部署の利益になる行為には「Will報奨」という報奨金が支払われ、逆に他の部署の迷惑になる行為には「痛み課金」という罰金を支払うというもの。例えば、営業部門が3か月前に製品の出荷月を宣言すれば、製造部門から製品価格の10%を報奨として受け取れる。逆に製品のキャンセルや納期変更が発生した場合、営業部門は製造部門に製品価格の一部をペナルティとして支払う。つまり、他部署の痛みを知ることで業務を円滑に回すことができるのだ。 このユニークなシステムを採用したのは、社長の関家一馬。関家は、社員に「仕事を楽しくする」システムを自ら考えさせ、それをシステムとして採用している。 そこから生まれたのが社員に大好評の「お仕事オークション制度」だ。果たしてその効果は?

社員をその気にさせる仕組みを作れ!

関家が入社した頃、すでにディスコは業界でナンバーワンのポジションにいた。開発に配属され、実際にその機械を使ってみて愕然とする。反応は遅く、使い勝手は良くない。しかしこの機械しかないから売れている。 そこで関家は、より使い勝手のいい機械の開発を上層部に提案するものの、「今の機械が売れているんだから必要ない」と一蹴されてしまう。若手の中にも、現状に疑問を抱く者は居た。しかし誰も言い出せなかった。いわゆる「大企業病」である。 上司に何度交渉しても一向に聞き入れてもらえない関家が取った策とは?

村上龍の
編集
後記

ディスコは、間違いなく超優良企業だ。その技術も、企業理念の追求とその構築も、長い歴史と経験に支えられている。社員一人一人が、会社のアイデンティティを把握し、自らモチベーションを高めるためのシステムを作り出している。 リーダーの関家さんは、自信に満ちているが、同時に、強い危機感も併せ持っている。だが、わたしは「日本の製造業はまだまだ捨てたものではない」などとは思わない。「日本の製造業」が素晴らしいわけではない。ディスコが素晴らしいのだ。

村上龍

テレ東系リアルタイム配信

日曜スペシャル ガイアの夜明け

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