アキュラホーム 社長
宮沢 俊哉(みやざわ・としや)
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
哀しいニッポン住宅産業
欧米よりも3割も高いと言われる 日本の住宅価格。それなのに、アフターサービスがない格安住宅に泣く人は後を絶たない。そのせいもあってかリフォーム業者への補修依頼は増え続けている現状。「安かろう悪かろう」はもうたくさん!だけど庶民には、大手メーカーは高すぎる…“満足”いく選択肢のない、彷徨える日本の“住宅難民” <カンナ社長は超現場主義!品質と安さを両立させる!> 中学卒業後、修行して大工になった宮沢は、住宅業界の「下請け&どんぶり勘定」構造に疑問を感じる「なぜこんなに高いのか?」。そして「10円下げるにはどうすればいいのか?」とコストを下げるために資材の輸送や納入、施工の簡素化、資材の置き方までも徹底研究し低価格を目指す。時間の無駄を徹底的に排除するため、仕入れ機能を持つ「情報物流センター」を作るなど 業界に革新を起こしてきた。そして実現したのは 大手の3割安の低価格住宅! 特に09年に発売した企画型住宅「新すまい55」は550万円で家が建つとして話題を呼んだ。 そんな宮沢のモットーは超現場主義! 今でも自分の原点である“大工魂”を新入社員に教えるために 入社式で自らカンナがけを披露する。今でも「現場には常にコストを下げるヒントがある!」として何度も工事現場に足を運び課題を探し続ける。そして自宅を実験棟にしてあらゆる住宅設備(暖炉の設置や打ち水、井戸掘りや節電など)を実験し、消費者が低価格で満足する家作りを 徹底的に追及している。 そして建てた時の喜びよりも「その家に住み続ける事に喜びを深め、メンテナンスや修理に細やかに目を向ける事が、住まいとの本来のつきあい方」と考える宮沢は、なんと専門スタッフによる3ヶ月後、1年後、2年後、5年後、10年後の無料点検を行う。万一の補修が必要な場合にも迅速に対応し、24時間で 家の「健康・介護」相談窓口を受け付ける「家守り」の活動をしている。
工務店が復活すれば住宅は変る
今、町場の多くの工務店が大手ハウスメーカーの下請けに成り下がっている住宅業界。しかし弱小工務店でも、競争力と知恵を与えれば戦えると考えた宮沢は、全ての建設部材のコスト計算から、施工現場の管理まで、工務店から“どんぶり勘定”を排除し、徹底的なコスト競争力を付ける画期的システム「アキュラシステム」を提供(今までに工務店2600社が導入)。地元に密着した地域工務店の良さを大事にしながら、大手ハウスメーカーにも対抗出来るよう、互いに協力し合うネットワーク「ジャーブネット」を立ち上げる。さらに技術力だけではなくデザイン力にも目を向けた取り組みとしてデザインノウハウ化した「デザインコード」で“ダサイ工務店”を脱却!こうした取り組みによって全国で受注をふやす感動の工務店が続々出てくる!
日本の住宅に新たな価値を
「長く住める住宅を!」と考えた宮沢は、家族の変化にあわせて自由に間取りを変更出来る「スケルトンインフィル」を木造住宅にも取り入れる(従来はマンションだけ)。そして「世代を超えて住む次ぐことができる」価値を保つ住宅造りを目指し「長期優良エコ住宅」を推進、独自配棟の戸建てプロジェクト「東京ビレッジ」が3月から動き出す。
ゲストプロフィール
宮沢 俊哉
- 1959年東京・八王子生まれ。中学卒業後、埼玉県内の工務店に弟子入り。
19歳で棟梁になるも、会社が倒産したため独立。78年、埼玉でリフォームを主体とする都興建設を創業(1996年「株式会社アキュラホーム」に統合)現在、グループの加盟工務店を合わせた受注件数は年間9000棟に迫り、大手住宅メーカーに迫る業界第6位を誇る。
企業プロフィール
- 会社名:株式会社アキュラホーム
- 本 社:東京都新宿区西新宿 2-6-1 新宿住友ビル34階
- 創 業:1978年
- 売 上:338億
- 従業員数:874名
村上龍の
編集
後記
とくにバブル崩壊以降、「戦後日本は経済的には豊かになったが精神的に貧しくなった」などとよく言われるようになった。だが、本当に経済的に豊かになったのだろうかと疑問に思うことがある。就職し、結婚して、子どもを授かり、家を建てる、という人生の基本ともいえることが、年々むずかしくなっているからだ。宮沢さん率いるアキュラホームは、叩き上げの大工だけが持つ知惠を総動員して、「家」という家族の拠点を再生しようとしている。住宅を、より身近で、より公正なものとしてよみがえらせる、まさにそれは「庶民の夢の再構築」であり、「革命」に等しい事業だと思う。
















