カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

1161155

テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

2012118日放送

タイヤ世界一! 勝ち続ける"純国産"巨大メーカー

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ブリヂストン 会長
荒川 詔四(あらかわ・しょうし)

「世界一のニッポン大企業、その強さに迫る」
15兆円という巨大な世界のタイヤ市場で「ナンバー1」の座を勝ち取った日本の企業がある。ブリヂストンだ。売り上げは年間3兆円。タイヤの販売先は150カ国以上、20カ国あまりに工場を持ち、グループ従業員は14万人と日本を代表する世界企業だが、その実像はあまり知られていない。世界ナンバー1になるための条件とは?創業時より続くブリヂストンの驚きのDNAとは?そして世界一を磐石にしようと巨大企業が新たに取り組むプロジェクトとは?
3月まで社長を務め、ブリヂストンを世界一の座に押し上げた荒川詔四会長が強さの秘密を明かす!

社長の金言

川上から川下まで持つ強みを最大限に生かす

RYU'S EYE

座右の銘

放送内容詳細

知られざる「ゴム」「タイヤ」の世界、そのトップメーカー

首都圏のあるマンション。去年の東日本大震災で、住民はその揺れの激しさに気づかなかった。秘密は柱に埋め込まれた「免震ゴム」。作ったのはタイヤ大手・ブリヂストンだ。目的に合うゴムを自在に開発する技術は、自転車、ゴルフ用品からイルカの「人工尾ひれ」まで、身近な分野で様々な製品を生んでいる。そして主力のタイヤでは、国内・世界ともに首位。最近販売好調な「低燃費タイヤ」、パンクしても走れる「ランフラットタイヤ」など、タイヤの進化をリードしている。また、去年就航した新型旅客機「ボーイング787」の標準搭載タイヤに選ばれるなど、その技術力は世界が認める。

「世界一」への道、果てしないグローバル競争

創業者・石橋正二郎は17歳で家業を継ぎ、足袋の専門メーカーとして事業をスタート。ゴムを直接張り付ける「地下足袋」をヒットさせ、自動車の本格普及を見越して戦前に純国産タイヤメーカー「ブリッヂストン」を興した。当初から世界で事業展開したブリヂストンは、大型買収を経て1980年代には世界のトップ集団に仲間入り。荒川が社長に就任した後は、わずかの差でライバル・ミシュランを抑えトップの座を維持している。「ダントツの世界一でなければダメだ」とする荒川は、世界トップの規模と技術を持つメーカーだけが手がけられる、鉱山向け大型タイヤを「重点事業」として育成。その凄さとは…

これからのメーカー、「サービス」に活路?

トラック・バスの中古タイヤを削り、表面だけ張り替える「リトレッド」(再生)タイヤ。いまブリヂストンは、これを核に、主要顧客層である運送会社向けのサービスに力を入れている。新品を買うより価格が3割安いリトレッドを提案しつつ、タイヤが長持ちする使い方も指導。「タイヤ周りのすべてを請け負う」ことで、運送会社のトータルコストを下げるという試みだ。価格が安い新興国メーカーとの競争にもさらされる中、付加価値で勝負するしかないニッポン製造業。「サービス」は活路となるのだろうか?

ゲストプロフィール

荒川 詔四

  • 1944年 山形県生まれ
  • 1968年 東京外国語大卒 ブリヂストン入社
  • 2001年 常務(ヨーロッパ現地法人会長兼CEO)
  • 2006年 社長
  • 2012年 会長(3月)

村上龍の
編集
後記

連結売上高約3兆円、その約8割が海外、連結従業員数約14万人、そのうち外国人がほぼ7割、タイヤ生産拠点が世界中に約50、タイヤ以外を含めると178、目も眩むような大企業だ。 いつものように成功要因を探ろうとしたが、まるで雲をつかむようだった。見えてきたのは、創業者石橋正二郎の類い希な先見性と、荒川さんが作り出したグローバルで有機的な組織だった。 「世界に目を向けよう」という掛け声だけでは、グローバリズムを具体化できない。ブリヂストンは、創業以来常に世界を意識し、その多様性を受け入れ、挑み続けることで、「世界一」となったのである。

村上龍

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