だが大和製作所は単なる機械メーカーではない。1週間でプロのレベルになれるラーメン学校を開校。麺作りからスープの仕込みはもちろん、門外不出と言われる名店秘伝の味まで教えてくれる。そこには、経験と勘が頼りと言われたラーメン職人の世界を一変させる科学的手法「デジタル・クッキング」があったのだ。
今回のゲストは、ラーメン業界で影の指南役と呼ばれる男・大和製作所、社長の藤井薫。番組では、ラーメン学校の1週間に密着!「デジタル・クッキング」を公開。
製麺機の秘密と、繁盛店を生み出す藤井氏の非常識ともいえる戦略を紹介していく。
社長の金言
プロ中のプロになれ
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
理想の麺作りを実現させる製麺機メーカー
20代の頃、川崎重工で戦闘機の開発に携わった藤井は、出身地である香川県で独立。戦闘機作りで得た独自の発想で、“安全”で“機能的”な製麺機を開発。1台の製麺機で全国津々浦々の麺が製造できるのだ。
経験も勘にも頼らず、一週間でプロを育てる「ラーメン学校」に密着!
製麺機を売るために始めたのが、ラーメン学校だ。講習費用はテキスト代込みで1週間・38万5000円。技術習得だけではなく、マネジメントを叩き込む。開校以来、世界18の国と地域から、約600人が受講。 1週間でプロになれる最大の理由は、経験も勘にも頼らない「デジタル・クッキング」にある。『人が作るよりおいしい麺を機械で作る』そう誓った藤井は、年間2000食を食べ歩き、名店の味を分析、データ化。調理の世界を徹底的に数値化。調味料を0.1g単位で組み合わせ、スープは濃度にこだわる。少人数で徹底的に教えるすべを密着取材!
繁盛店を続々と生み出す!藤井流・非常識経営術
経営戦略もとってもユニークだ。 「駅前に出店するな!」「新規出店を宣伝するな!」「最高の逸品しか出してはいけない!」など一見、非常識に思えるような繁盛店戦略を、実践する卒業生のお店を通して紹介。さらに番組では、客足の落ちた卒業生の店に飛び込み、立て直す藤井社長の姿も捉えた。
ゲストプロフィール
藤井 薫
- 1948年:香川県 高松市に生まれる
- 1968年(20歳):川崎重工へ入社
- 1974年(26歳):川崎重工を退社
- 1975年(27歳):機械設計業『総合設計サービス』を開始
- (後に社名を『大和製作所』に変更)
企業プロフィール
- 創業:昭和50年10月
- 本社:香川県 綾歌郡 宇多津町
- 事業内容:うどん・そば・ラーメン用製麺機の製造販売
- 麺専門店経営・店舗運営相談、新規開業トータルプロデュース事業
- うどん・ラーメン・そば・学校の運営
村上龍の
編集
後記
幸福を願わない人はいない。「幸福な人生を」というエールが、卒業式や披露宴会場で繰り返される。だが、幸福という概念は曖昧であり、どうすれば幸福になれるのかという定説もない。 藤井さんと話していて、わたしは確信した。自分だけ幸福になろうと願っても無理なのだ。「他者に関与し、他者の幸福に寄与する」それこそが、自分自身の幸福につながる唯一の道なのではないか。 人は、絆や愛情だけではサバイバルできない。藤井さんは、現代の伝道師だと思う。「うどん、ラーメン、そば」という、シンプルな食べものを介して、人生をサバイバルするための「糧」が何であるかを示し、伝え続けている。


















