社長の金言
客が変われば 自分たちを変える
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
日本一のスポーツメーカー・アシックス、その素顔は…
年々人気となっているランニング。皇居の周りを走るランナーは引きもきらず今やランニングを楽しむ人は年間1000万人を超える。そのランナーが愛用しているのが、ナンバーワンブランド「アシックス」だ。初級者からマラソン2時間台の上級者までどんなランナーでも必ずジャストフィットする幅広いラインナップに、他社を圧倒する多様な機能性が支持されている理由だ。高橋尚子選手や野口みずき選手などオリンピックランナーにも愛用されてきたアシックスはスポーツだけでなくウォーキングのシューズ分野でもダントツの存在感! 欧米人に比べ自分の足のことを良く知らない日本人に対し、客観的なデータをもとにした独自の接客で売り上げを伸ばし続けている。今や年商2602億円、日本一のスポーツメーカーとして君臨するアシックスの強さを解剖する。
創業者・鬼塚喜八郎のDNAを受け継ぐ〝ダントツのモノづくり〟
アシックスを創業したのは、鬼塚喜八郎氏(1918-2007)。終戦後に「スポーツを通して健康な社会をつくる」と神戸で創業。画期的なバスケットボールシューズやマラソンシューズを開発し、オニツカ・タイガーブランドで人気を得てきた。鬼塚氏は自動車業界や医学会などから ありとあらゆる知見を総動員して、科学的な商品開発を信条としてきた。そのDNAは現在のアシックスにも脈々と受け継がれている。世界のライバル達からも一目置かれる圧倒的技術力の裏側に迫る。
脱ニッポン!?グローバル企業としてのサバイバル
実はあまり知られていないが、今やアシックスの売り上げの6割以上が海外でのもの。例えばイギリス・ロンドンでのランニングシューズのシェアはなんと40%、また2002年に復活させたカジュアルシューズブランド・オニツカタイガーは売り上げの8割以上が海外、日本人が知らないだけで世界中でアシックスは評価されているのだ。売上高でみるとナイキ、アディダスの世界2強との差はまだ大きいが、現在の社長・尾山基の攻めの姿勢によってアシックスはグローバル企業に変貌しつつある。熾烈な世界競争の真っ只中にあるアシックスの最前線に密着。
ゲストプロフィール
尾山 基
- 1951年 石川生まれ
- 74年 大阪市立大卒 日商岩井で財務を担当した後、82年 アシックス入社、営業を経て 86-90年 アメリカ社、91-00年 ウォーキング事業部を経て、01- ヨーロッパ社 社長。08年に社長へ
企業プロフィール
- 株式会社アシックス
- 創業:昭和24年9月1日/合併:昭和52年7月21日
- オニツカ株式会社・株式会社ジィティオ・ジェレンク株式会社の3社が 合併して、現社名:株式会社アシックスとなる。
- 資本金:239億7,200万円 (平成24年3月31日現在)
- 従業員:5,906人(連結)/1,464人(単体)
- 年間売上高:2,602億円(連結)(平成25年3月期)
村上龍の
編集
後記
伝説の創業者、鬼塚喜八郎氏は、そもそも靴の専門家でも職人でもなく、スポーツに深く関わっていたわけでもなかった。知人に勧められるままに、事業を始めた。だが、その後、誰よりも熱心に学び、研鑽と努力を重ねて、アシックスを築き上げる。「夢の実現」などではなく、現実の中に目標を見出したのだ。 「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉を信じ、挑戦を続けて、世界に冠たる企業を築き上げた。素直な人だったのだと思う。ときとして素直な心は、夢などという曖昧な概念より、合理的で、強い。アシックスの快進撃が、そのことを物語っている。


















