さらに、今年4月発表の既存店売上高も13ヵ月連続で前年を下回るという厳しい現状に立たされている。
そんな中、独自路線で不動の人気を博すチェーン店がある。
それが業界2位で、日本生まれのハンバーガーチェーン 「モスバーガー」だ。
運営するのは、昨年創業40周年を迎えた「モスフードサービス」。
"日本人の舌に合うハンバーガー"に、徹底的にこだわり、数々のヒット商品を世に送り出してきた。
熱烈なファンを多く持つのも、モスの大きな強みだ。
外食業界が低価格競争を繰り返す中、決してその戦いのなかには入らないという戦略で生き残ってきた。
その「モスバーガー」の知っているようで知らない秘密を探る。
社長の金言
面倒くさいことを面倒くさがらずにやる
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
日本発のハンバーガー・・・おいしさの理由
モスバーガーの特徴の一つは、客の注文があってから調理を始める“アフターオーダー制”。冷めたらおいしさも半減するとの考えからで、これは、1972年の創業当時からやっていることだ。 さらに、モスの特徴であるたっぷりの野菜は、全国3000軒の契約農家が作ったもの。キャベツやトマト、そしてレタスは、丸ごと店に運ばれて、店内でひとつひとつ仕込まれる。 これらのこだわりが、客を魅了、創業7年で100店舗を達成し、全国47都道府県全てに進出した最初の外食企業ともなった。 MOSの由来はMountain(山のように気高く堂々と) Ocean(海のように深く広い心で) Sun(太陽のように燃え尽きることのない情熱をもって)という意味。人間と自然への限りない愛情、このような人間集団でありたいという願いを込めたという。 今もその精神は、引き継がれている。
日本独特のおいしさを追求するモスバーガー
創業以来、一貫して他社との「違い」を追いもとめてきたモスバーガーの商品開発のモットーは“日本人の舌に合うハンバーガー”だ。 定番商品の「モスバーガー」に入っているミートソースは、アメリカのチリソースが「日本人には辛すぎる」とアレンジしたもの。 また、今や、どのチェーン店でも販売されている「テリヤキバーガー」は、実はモスバーガーが発明した。 さらに、1987年に発売されたは「ライスバーガー」。 これは、コメ余りに頭を悩ませていた農水省から相談され、2年間研究した後、出来たものだという。 “モスらしいハンバーガー”を創造し続ける「モスバーガー」。 現在、モスバーガーの開発を支えるのは、以前はホテルでレストランシェフをしていた松永一博と、元和食料理人の荒木光晴だ。 “和”と“洋”の二人の鉄人の開発現場にカメラが入った。
ゲストプロフィール
櫻田 厚
- 1951年東京都大田区生まれ
- 1970年都立羽田高等学校卒業
- 父、急逝で大学進学を断念
- 広告代理店に入社
- 1972年退社後、アルバイトとして創業に携わる
- 1977年モスフードサービス入社
- 1990年海外事業本部長として台湾へ赴任
- 1994年取締役就任
- 1998年代表取締役社長就任
企業プロフィール
- モスフードサービス
- 創業:1972年
- 社員数:1170人
村上龍の
編集
後記
資料に目を通し、モスバーガーが、全国に1431店舗あり、連結の売上が600億を超える大企業だと知って、驚いた。どういうわけか、わたしは「小さな会社」だと勘違いしていたのだ。おばさんたちが手づくりでテリヤキバーガーを作ってくれる「街角の小さな店」というイメージがずっとあった。店内の雰囲気も家族的で暖かく、少し長い待ち時間も気にならなくて、子どものころに戻ったような気がした。そんな手作り感のある家庭的な店を、1431も展開するのは、想像を絶する困難さがあるはずだ。創業者から、櫻田さんまで、一貫して続く「徹底した誠実さ」が、不可能を可能にしているのだと思う。


















