カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

1161155

テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

2013829日放送

トマトを極め続けて110年!
農家と共に歩むカゴメ 強さの秘密

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カゴメ 社長
西 秀訓(にし・ひでのり)

根強く続いているトマトブーム。ジュースにケチャップに生トマト...その圧倒的シェアを誇るのがカゴメだ。日本で1年間に消費されるトマトのうち、何と約3割35万トンを使用している。実はカゴメは、世界でも類を見ない"トマトづくし"の会社。海外にもトマトケチャップやトマトジュースで知られる大手メーカーはあるが、トマトの生産から加工、販売までをこれほどの規模で一貫して手掛けるのは世界でもカゴメだけなのだ。愛知の農家が創業者であるカゴメ。農業の現場にこだわり続ける企業風土は、ここにある。今や売上高2000億円を誇る、企業農家カゴメの強さの秘密に迫る!

社長の金言

健全な社会にこそ健全なビジネスは育つ

RYU'S EYE

座右の銘

放送内容詳細

日本のトマト食文化のパイオニア…開拓者精神は今も

カゴメは愛知県の農家・蟹江一太郎が明治期に西洋野菜をつくり始めたのがきっかけ。 売れ残ったトマトでピューレ作りを始め、1908年日本で初めてトマトケチャップとウスターソースを完成させたパイオニアなのだ。その開拓者精神は今も受け継がれ、世界一と言われる7500種類ものトマトのタネを保持し、農家が収穫しやすいトマトや栄養素の高いトマトを次々と開発している。もちろんトマト研究でも世界随一!トマトのリコピンが日焼けジミを予防し、コラーゲンを増やしシワを減らす美容の効果があることや、運動時に発生する疲労物質・乳酸を押さえる効果があるなどを解明、トマトパワーをあますところなく商品開発に活かしている。

カゴメファンに、農家に、地域に、社会に愛されてこそ…「感謝」経営

カゴメは、その株主のなんと99.5%が個人、17万人もの人々から支えられているという珍しい会社。株主優待や株主の工場見学など行い、常にカゴメを支持してくれるファン作りを怠らない。それは川上の農家との関わりも同じ。全国各地の農産物とコラボした商品を次々と開発、「地産地消」ではなくカゴメのブランド力を使って全国で消費してもらう「地産全消」を掲げ、日本の農業も応援していこうとする。そこにあるのは企業理念である「感謝」の哲学、自社だけでなく社会への感謝を第一とする経営なのだ。東日本大震災の遺児を支援する「みちのく未来基金」を立ち上げたのもその考え方からなのだ。

日本ナンバーワントマトが世界へ飛び出す

カゴメの世界でのトマト取扱量は11位だが、トマトの研究開発、生産から加工販売まで手掛けるのは世界で唯一の存在(殆どが生産だけ、加工だけといった企業ばかり)。そのため知られていないが、実は海外では、名だたるピザチェーンやレストランのケチャップ製造などで引っぱりだこなのだ。その最先端の拠点がポルトガル、8年程前から現地生産をし始めた。日本で開発したカゴメのトマトを現地で栽培、ヨーロッパにはない味と高機能性のついたトマト商品が現地で受けているのだという。100年前日本では売れ残った西洋野菜だったトマト、カゴメは今それで世界のトマト文化を変えようとしている。

ゲストプロフィール

西 秀訓

  • 1951年1月6日生まれ 関西学院大商学部卒
  • 1975年カゴメ入社
    営業、経営企画、アメリカ社社長などを経て2009年に社長に。

村上龍の
編集
後記

トマトは、独特で、不思議な食べものだ。その歴史は意外に浅い。だが、食材として、世界の年間消費量は1億2000万トンもあり、他の野菜とは比べものにならない。カゴメは、創業者・蟹江一太郎が、陸軍退役時「農業をやるなら西洋野菜を」と勧められ、20世紀初頭になって、売れ残ったトマトでピューレを作りはじめたときに、誕生した。以来、カゴメは、大企業に成長していくが、決して、「大地」から離れることがなかった。加工だけではなく、生産を続けたのである。トマトという神の恵みのような食材に対する敬意を維持し、大地への畏敬の念を忘れないカゴメは、これからも超優良企業として輝き続けるだろう。

村上龍

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