カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

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テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

2013926日放送

定食一筋50年の人気チェーン!
「うまい」に挑み続ける独自戦略

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大戸屋ホールディングス 会長
三森 久実(みつもり・ひさみ)

定食一筋、50余年。「入りやすくて、おいしい」と、女性にも大人気の定食チェーン・大戸屋は、東京・池袋の大衆食堂を原点に、今では全国に約290店舗を展開する。率いる会長の三森久美は、実はかつて店で腕を振るっていた料理人。創業者である伯父の死をきっかけに店を継ぎ、大戸屋を拡大させてきた。
客を呼び込むおいしさの秘密は、チェーン店ながら徹底した店内調理へのこだわりにある。朝から大量の野菜を切り、とんかつや生姜焼き用に塊肉からスライスし、仕込みをする。三森いわく、「客に出す直前に調理した方が、絶対にうまいから」。だから厨房には、店内調理を実現するための、超ユニーク調理機械がいろいろ...。
効率や安さでなく、"味"での差別化に挑み続けてきた大戸屋。売り上げ200億円の大人気定食チェーンへと導いた、独自の経営戦略に迫る!

社長の金言

人と違う道にこだわり抜く

RYU'S EYE

座右の銘

放送内容詳細

大戸屋の“味”を支える徹底した店内調理システム!

定番の焼き魚の定食から、野菜たっぷりのヘルシーな定食など、常時30品以上揃えられている大戸屋。女性の入りやすさを意識した店づくりが決め手となり、老若男女、客層は実に様々だ。 そんな大戸屋のこだわりのひとつが、徹底した店内調理だ。外食チェーンでは加工工場で調理してから各店舗へ送るセントラルキッチン方式が主流だが、大戸屋ではその日に使う食材を毎日、各店舗へ直送し、開店の3時間ほど前からスタッフが仕込みをする。野菜は皮むきからはじまり、ブロックのまま運ばれた肉は部位ごとにカット。さらに、大根おろしまで客の注文がきてからおろすという徹底ぶり。“効率”よりも“味”にこだわる大戸屋独自の調理システムだ。

おいしさの独自戦略…秘密は“厨房”!

大戸屋は1958年、東京・池袋に伯父の三森栄一が開いた「大戸屋食堂」が始まりだ。全メニューが50円だったため、“50円食堂”の愛称で親しまれた。三森は、栄一の死をきっかけに、わずか21歳で大戸屋食堂を継ぐことに。店舗の拡大を始めた矢先の1992年、吉祥寺の店を火の不始末により全焼させてしまう。これを転機として三森が打ち出したのが、「女性が1人でも気軽に入れる定食屋」。そして大戸屋は売り上げ200億円を超える定食チェーンとなった。 店舗を拡大する中でも三森が一貫してこだわったのは、客に料理を出す直前まで店内で調理すること。その「おいしさ」で他店と差別化したいと、三森は考えていたのだ。 例えば店長には、47日間に渡る研修を受けさせる。さらにアルバイトたちのために、調理方法のマニュアルやDVDを配り、食材の揚げ時間や具材の盛りつけ位置まで細かく指定。 店によるブレを徹底して排除した。さらに、各店舗には超ユニークなオリジナルの調理機械を入れた。かつおの削り節も、本枯節という高級品を店舗で削って提供する。魚や肉を焼くのも、独自に開発した炭火焼きグリラーなど…。

日本の“テイショク”を世界ブランドに!

実は大戸屋は、海外6つの国と地域に75店舗を展開するグローバル企業でもある。今、力を入れているのがアメリカ・ニューヨークへの進出だ。世界一の食の激戦区、ニューヨークで、日本の定食文化を浸透させたいとの思いがある。 お盆一枚に載った食材で、バランスの取れた食事ができる定食。世界の大舞台に挑む、大戸屋の戦略とは?

ゲストプロフィール

三森 久実

  • 1957年山梨県山梨市出身・帝京高等学校卒業
  • 1979年大戸屋食堂の事業を継承
  • 1983年株式会社大戸屋設立
  • 2012年会長職に専任

企業プロフィール

  • 本社:東京都武蔵野市
  • 創業:1958年
  • 設立:1983年
  • 年商:203億円(2013年3月期)
  • 社員数:329名(2013年1月末現在)

村上龍の
編集
後記

成功企業は、とてもむずかしいことを、自然に実現している。たとえば「できるだけ品質がいいものをできるだけ安く」常識と矛盾したことを追求しなければ勝てない。大戸屋は、「母さんの手づくり料理」の多店舗展開を進め、その実現のため、あらゆる工夫と努力がなされている。だが「この料理を多くの人に」という三森さんの強い意思、志が、不可能を可能にした最大の要因だと思う。「志は高ければ高いほどいい」三森さんはそう言う。「何が何でも成し遂げる」という志があれば、すべての行動がその達成に向かい、努力が苦ではなくなる、ということだ。しかし、高い志と、その対象は、探して見つかるものではない。出会うのだ。そして、「出会い」には、自らに嘘をつかないという普遍的な誠実さが必要となる。

村上龍

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