社長の金言
お客が喜べば非効率でも構わない
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
非効率経営で“家族”の心を掴むファミリーレストラン
「ばんどう太郎」には、ファミレスでありながら、接客の全てを取り仕切る“女将さん”がいて、客の出迎えや見送りを行い、ときには常連客の話相手にもなる。また子供用メニューには、「子供がテーブルを汚すことを気にしないでください」と書いてあり、子供や孫を連れた客でも気兼ねなく過ごせるようになっている。 メニューは100種類以上、しかも全て、店内で調理。精米も店内で行い、そのぬかを使って特製のぬか漬けも作るなど、手間ひまを惜しまず、人件費やコストを度外視したこだわりの料理を行っている。さらに孫が祖父母に手作りケーキをプレゼントする為の専用厨房や、法事や生後100日で行う“お食い初め”など、家族に寄り添うイベントを行うことができる。効率や利益よりも客の幸せを追求する“非効率経営”で勝ち続ける「ばんどう太郎」。その強さの秘密を徹底解剖する!
目指すは“幸せ日本一企業”従業員をやる気にさせるファミリー経営
中学を卒業後、蕎麦屋に弟子入りした青谷は、24歳で独立。「売上日本一」を目指して売上第一主義の経営を進めた。しかし利益を優先するあまり、退職者が続出。労働力を失い倒産の危機に陥った。 追い詰められた青谷の耳に聞こえてきたのが、「働いている人が幸せじゃないから人が辞めていくんだ」という母の声だった。これきっかけに目標を「売り上げ日本一」から「幸せ日本一」へと変更。パート女性を「女将さん」とする独自システムや個人表彰など、従業員のやる気を引き出す取り組みを次々と導入した。従業員を家族のように思い、幸せを追求する企業へと変わった坂東太郎。従業員も喜ぶファミリー経営に迫る!
地域の幸せまで追求する“幸せ経営”
坂東太郎の食材の多くは地元・茨城の契約農家から調達している。しかも仕入れ値は相場よりも高くするなど、自社だけではなく、地域一丸となった成長を考えているからだ。だから、取引業者も忌憚のない意見や苦言を青谷にぶつける。企業は単独では成長できない。地域への恩返しのために青谷が目指す“幸せ経営”の真骨頂に迫る。
ゲストプロフィール
青谷 洋治
- 1951年6月茨城県生まれ
- 1975年4月そば・うどん店を創立
- 1986年うどん・寿司のファミリーレストラン化
- 1990年社名を坂東太郎に変更
企業プロフィール
- 株式会社 坂東太郎
- 本社:茨城県古河市高野540-3
- 店舗数:68店舗(直営65店、FC3店舗)
- 売上高:76億円
- 従業員数:正社員195人、その他1745人
村上龍の
編集
後記
どうすればお客が喜ぶか、従業員が幸福になるか、そのことを徹底的に考え抜き、伝え続けることで、「坂東太郎」は成功した。ただし、相手の身になって、人の喜びや幸福をイメージすることは、実は、大変にむずかしい。同情や優しさといった情緒的な思いではなく、この場合人はどう感じるだろうという想像力が、何よりも必要だからだ。昔から、苦労人といわれる人が成功する確率が高いのは、自らの苦労を原型として、他人に対し慈しみを抱くことができるからだと思う。「自分は親孝行ができなかったから」青谷さんはそう言う。だが、お客と従業員に、つまり世の人々に、多大な喜びと幸福をもたらす、それ以上の親孝行は他にない。


















