RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
人口5万人の街に140万人の来客数“萩しーまーと”の立役者が成功の秘訣を伝授!
人口約5万人の街、山口県萩市に年間利用者数140万人を誇る人気の道の駅がある。その名は“萩しーまーと”。 隣接される萩漁港で水揚げされる新鮮な海産物が人気で売上高は年間10億円に達する。この人気スポットの仕掛人が駅長の中澤さかな氏だ。リクルートから転職してきた中澤は、既存のやり方を否定することで人気スポットを作り上げた。その核心とも言える手法が、ターゲットを観光客ではなく“地元客”に絞った点にある。そして、品揃えからサービスまで、地元客に喜ばれるという視点を貫き、地元から愛される店として年間140万人が訪れる“道の駅”を実現させたのだ。 さらに、地元にこだわったキラーコンテンツの育成も手掛けている。おいしいのに評価が低かった萩で多く水揚げされる“真フグ”などを見事キラーコンテンツに育ててみせた。こうした中澤の経営手腕によって売り場一平米あたりの売上高は一般的なスーパーの2倍近くになったという。苦境にあえぐ全国の自治体から、稀有な成功例として注目を集める中澤式の経営術。その再生手腕に迫る!
絶品土産続々誕生!地元の資源をほりおこせ!!
東京の百貨店で高い人気を誇る「オイルルージュ:金太郎のオイル漬け」。あまりの人気に品薄状態が続く商品だが、実は、これも中澤が手掛けた独自商品の一つだ。中澤は、これまで地元の萩で、ほとんど値の付いていなかった“金太郎”と呼ばれる魚の価値を見出し、地元業者と共に、加工品の開発に乗り出した。そして、生まれたのがイタリア料理などで使われるオイルルージュ(金太郎のオイル漬け)だった。いまや東京はもちろん地元でも高い人気を誇り、多くの客が、この独自商品を求めて中澤の道の駅を訪れるという。こうした取り組みは萩以外にも広がり、宮崎県延岡市などでも住民と連携して新商品づくりに乗り出していた。疲弊ばかりが注目される地方経済。その生き残り策を中澤氏が語る!
おばちゃんが本気に!生きがい発見…シイタケ御殿まで 田舎の運命を変えた道の駅
愛媛県の内子町にある道の駅「内子フレッシュパークからり」。通常の道の駅に比べ、オープンスペースに屋根をつけただけという質素な作りの施設だが、年間70万人以上が詰めかけ、全国でも注目される道の駅だ。メインの産直市場の圧倒的な鮮度と安さが人気を支えているが、この道の駅がユニークなのは、その運営方法。売られているものは、野菜から豆腐や醤油などの加工食品、パンやケーキ、工芸品、バケツのひとつまで、全てが内子町内で作られた商品だけ。しかもその運営も、品質管理、商品開発、イベント企画まで…商品を生産している地元の女性たちが全て自主的に行っている。つまり、単に農協に商品を出荷するだけの農家から、自分たちで様々な工夫をして商品を作り、販売する新しい農家へと生まれ変わった農家の集団なのだ。ひとつの道の駅の存在が、地方農村の姿を変える。そのリーダーとして活躍してきた野田文子さんに、全国的にもユニークな道の駅の誕生の秘密と、地方活性化の極意を聞く。
ゲストプロフィール
中澤 さかな
- 1957年滋賀県生まれ。
- 関西学院大学を卒業後、リクルートに入社。
住宅情報誌の編集長をへて勤続20年で早期選択定年退職。
2000年:道の駅「萩しーまーと」駅長に就任。
今では約20の自治体で道の駅関連の事業を手がける。
野田 文子
- 1946年愛媛県内子生まれ。
- 1996年道の駅「内子フレッシュパーク からり」取締役
企業プロフィール
村上龍の
編集
後記
「地方の自立」、簡単ではない。精神論では無理だ。自らの資源を自ら発見し、それを活かす好循環を作り出す。「萩シーマート」は、魚を売るだけではなく、結果的に、生きものであることを子どもたちに教えている。そしてわたしは、内子町「からり」の、女性たちの笑顔が忘れられない。できることなら、すべての生産農家の人々が、あのような笑顔で働けるようになって欲しい。多くの農家は、価格決定権がなく、働いても働いても報われないと嘆いている。「自分の価値を自分で決める」野田さんはそう言う。自立の意味と価値を、これほど正確に表した言葉を、わたしは他に知らない。


















