社長の金言
“しんどい道”の先にマネのできない仕事がある
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
地方の小さなパン屋さんが業界を変えた!常識破りの店づくり
街の小さなパン屋さんに過ぎなかったアンデルセンが、ここまで成長してきた理由。それは、業界の常識にとらわれず、絶えず新しいものを提案してきたというアンデルセンの歴史にある。 その最初の出来事が、創業者である高木俊介が1959年に出向いた欧州視察にあった。この視察で口にしたのが「デニッシュペストリー」。デンマークで、この味に感動した俊介は、3年の歳月をかけて研究し、日本で初めて商品化したのだ。業界の常識を打ち破る“提案”は商品だけに留まらない。店舗づくりも、業界の常識を打ち破ってみせた。アンデルセンの本店には、パンと共にワインや総菜・生花などが売られ、2階にはビュッフェスタイルのレストラン、3階にはパン教室や北欧食器の販売コーナーまで作られている。まるで、パンのテーマパークのような店なのだ。様々な分野で業界の常識を打ち破ってきたアンデルセン。新しいものに貪欲に挑戦してきた、独自の経営術を徹底取材した。
「業界全体を変えていきたい!」パン作りを変えたアンデルセンの挑戦!
アンデルセングループのフランチャイズ店の一つに、全国で約300店舗を展開する「リトルマーメイド」がある。もちろん、この店でも焼きたてのパンが売られている。いまでは当たり前となった、この「焼き立てパン」。実は、「焼きたて」を客に提供するには、職人の長時間労働が必要になる。このため長年パン業界では「実現は難しい」とされていた。 しかし、この業界の常識もアンデルセンは打ち破ってみせた。これを可能にしたものこそ、アンデルセンが日本で初めて作った「冷凍パン生地の製造ライン」にある。いまほど冷凍技術が進んでいない中で、アンデルセンは冷凍パン生地の製造工場を作り、焼きたてのパンのおいしさをどの店でも安定して提供できるようにしたのだ。 長年の研究によって、この技術を確立したアンデルセン。しかし、特許を取得した冷凍技術を、あっさり他のメーカーに公開したという。なぜ、競合店にまで技術を無償で公開したのか? 「目先の利益より大切なものがある」と考えるアンデルセン独自の価値観。その理念の本質を探る!
“パンを大切にする心”アンデルセン流の人材育成の極意!
パン食文化を広めるため、様々な改革に取り組むアンデルセンでは、それを支える人材の育成にも力を入れている。 広島市から1時間半のところに作った施設で、アンデルセンは2年間に及ぶ社員研修を行っている。 研修を受ける社員は給料を貰いながら、ここで土を耕し、麦を育て、パンを焼く、自給自足の生活を送っているという。 多額のコストをかけてまで研修を続けているアンデルセンの人材育成の狙いとは何なのか? アンデルセン流の人材育成術、その極意に迫る!
ゲストプロフィール
吉田 正子(よしだ まさこ)
- アンデルセングループ社長
- 1954年広島県で生まれる
- 1977年立教大学 社会学部 卒業
- 1981年タカキベーカリー入社
- 1983年コーネル大・大学院 ホテル経営学部 卒業
- 2004年アンデルセン社長
- 2013年アンデルセン・パン生活文化研究所
代表取締役社長に就任
企業プロフィール
- 創業:1948年
- 本社:広島県広島市中区鶴見町2-19ルーテル平和大通りビル
- 売上高:640億円(2014年3月期)
- 社員数:1600名
村上龍の
編集
後記
アンデルセンは、単なるパンメーカーではない。創業以来、「志を食卓に届け る」という理想を掲げ、決して妥協することなく、しかもビジネスとしての成功も勝ち得た。「素人の発想だったからこそ可能だった」と、創業パートナーの高木彬子さんは言う。「当然プロの何倍も勉強した。全力で走れば、ときにプロを凌駕することもある」すべてのチャレンジャーに勇気を与える言葉だ。コンピュータが今後進化し続けると、人間の仕事のほとんどを奪うという指摘がある。だが、アンデルセンのようなパンを作ることはできないだろう。コンピュータは、志を届けることができない。アンデルセンは、パンによる「伝道師」だと 思う。私たちの生活において、何がもっとも大切なのか、それを伝え続けている。


















