RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
豊田章男 激動の5年…相次ぐ危機との格闘
豊田が社長に就任してからというもの、それは過酷ともいえる試練の連続だった。2009年はリーマンショックの影響で、71年ぶりの営業赤字を記録。翌2010年にかけては世界規模のリコール問題が発生し、米下院の公聴会で豊田自ら証言する事態となった。そして追い打ちをかけるように起きた東日本大震災。さらにはタイの大洪水、超円高…。 だが創業家出身の若き社長は、それらの危機を見事に乗り切った。6年ぶりに過去最高益を更新し、世界初の“販売台数1000万台”を達成したのだ。 だが豊田は、「利益を成長のエンジンにはしない」と言い切る。その真意とはーースタジオで村上龍が豊田に斬り込む!
豊田家のDNA…ものづくりの真髄とは?
14年ぶりの創業家からの社長就任となった豊田章男は、創業者・豊田佐吉のひ孫にあたる。佐吉は、海外製しかなかった織機の改良に挑み、独自の複雑なカラクリを備えた全自動織機を開発して莫大な富を築く。さらに息子の喜一郎は、佐吉が織機で得た資金を大胆に自動車作りに投資、大衆国産車を作り上げた。そんな先代たちのものづくりへの執念を受け継ぐ章男は、「国内生産300万台を死守する」と、国内体制の維持を明言する。そして今、新たな自動車産業の一大拠点を、大震災に見舞われた東北に作ろうと奔走している。世界と闘うトヨタの、ものづくり戦略の真髄を探る。
もう一度FUN TO DRIVE…トヨタの未来図
豊田が掲げた企業のキャッチフレーズ、「FUN TO DRIVE,AGAIN」。実はこのコピーは、豊田の父である章一郎氏が80年代に掲げていた「FUN TO DRIVE」を復活させたもの。自ら海外や地元のレースにドライバーとして出場するなどして、現場での車作りにこだわる一方、豊田は経営者としては「数字」や「利益」の追求よりも「走る楽しみ」の追求を強く意識してきた。その根底にあるものとは…?「もっといいクルマをつくろう」と熱く語り、自動車メーカーとしての持続的な成長を目指す豊田。世界で戦う自動車メーカー、トヨタの未来図とは。
ゲストプロフィール
豊田 章男
- 1956年愛知県生まれ、慶応大学法学部卒業
- 1982年MBAを取得後、アメリカの投資銀行に勤務
- 1984年トヨタ自動車入社
- 1998年GMとの合併企業NUMMIの副社長
- 2000年取締役就任
- 2009年6月代表取締役社長就任
企業プロフィール
- 創業 1937年
- 本社 愛知県豊田市
- 売上高 25兆6900億円(2014年3月期、連結)
- 営業利益 2兆2900億円
- 従業員 約33万人
- 世界27カ国で生産、160カ国以上で販売
村上龍の
編集
後記
年商25兆円、営業利益2兆3000億円、従業員数33万人という企業のトップに は、どんなプレッシャーがあり、どのような困難さがあるのか。まず、それが知 りたかった、だが、話題はすぐに違う方向に向かった。車がもたらす喜びについて、豊田章男氏は、活き活きと語りはじめ、わたしもつい乗せられた。自社製品 に限らず、車への愛情が伝わってきて、こんな経営者がこれまでいただろうかと思った。最高利益を出した直後、「再び拡大局面にある今こそ、実は危機的状況 だと理解している」豊田章男氏はそんなことを言った。王者として市場に君臨しながら、トップは、正統な危機感を維持している。トヨタには、一分の隙もない。まさに盤石である。


















