社長の金言
一歩先を考えることがオリジナルを生む
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
大きさだけじゃない!世界最高の品質を生み出す独自戦略!!
「水族館の水槽」といえば、一般的には、ガラスというイメージだが、実は、世界の巨大水槽の多くが アクリルで作られている。アクリルは石油から作られる樹脂で「加工しやすく、耐久性に優れ、透明度が高く、ガラスより軽く、割れにくい」特徴があるという。いまや多くの水族館で使われるアクリル水槽だが、実は、水漏れ事故も相次いでいる。近年でも、ドバイ・中国・アメリカなどで水槽の破裂事故が現実に起きているのだ。だが、大きさでギネス記録を持つ「日プラ」の製品は、これまで事故を起こしたことがない。大きさだけを競うのではなく、その品質の高さが世界から信頼を得ているという。 世界トップレベルの品質と大きさを両立させる敷山の“こだわり”と強さの秘密を徹底取材した!
地方の中小企業が世界的メーカーに変貌!その秘密とは…
四国・香川県の田舎町に本社を置く、敷山が率いる「日プラ」。なぜ、無名の中小企業が世界各国から注目を集める水槽メーカーになったのか?そこには敷山の執念ともいえる職人魂があったという。 もともと化学メーカーに勤務していた敷山。その会社に在籍していた当時、高松市にある屋島水族館の館長から「水槽の柱をなくしてほしい」という要望を受ける。敷山は、アクリルの持つ可能性を広げる、その依頼を受けたいと感じていたが、勤務先は、その依頼をあっさりと断ってしまったのだ。「アクリル水槽の仕事をやってみたい」そう考えた敷山は、依頼を受けるために化学メーカーを退社。仲間と共に起業し、柱のない世界初の大きな回遊水槽を作ったのだ。 しかし、その成功によってアクリル水槽がビジネスになると見た大手メーカーがアクリル水槽分野に相次ぎ参入し、日プラは経営困難に陥ってしまう。だが、敷山は諦めなかった。 そして、アメリカの名門モントレーベイ水族館との運命的な出会いをきっかけに世界へと打って出る。 日プラの運命を変えた、これまで語られなかった秘話と、その根底にある敷山の独自戦略を追った!
オンリーワンを生み出す“多能な社員”を育てろ!
いまや世界各国でプロジェクトを進めている日プラ。 2014年の夏、中国・四川省にある成都ショッピングモール内で巨大水族館の製作が山場を迎えていた。 実は、日プラはアクリル水槽の製造だけでなく、設置までを請け負っている。この設置方法にも独自のノウハウがあり、それを確実に実行していることが事故ゼロを生み出しているという。 世界各地で同時に行われる水槽の設置工事。実は、86人の従業員で、それを実現させる秘密があった。それが“多能工”と呼ばれる社員にある。現場の社員の多くは、いろいろな職業を経て来た中途採用者。 しかし、日プラは、そうした社員をマルチに活躍できる人材へと変えるシステムを導入していた。 専門性が問われる現場で、あえて多能工を育成する日プラの人材戦略の秘密を探る!
ゲストプロフィール
敷山 哲洋
- 日プラ社長 敷山 哲洋(しきやま てつひろ)
- 1933年兵庫県生まれ
- 1952年地元の工業高校を卒業
- 高松市の高周波発信機メーカーに就職
- 1969年日プラ化工を設立
- 水族館の水槽用アクリルパネル生産を開始
- (大阪・海遊館や旭山動物園の白クマ舎、沖縄美ら海水族館などを手掛ける)
企業プロフィール
- 住所:香川県木田郡三木町井上3800-1
- 電話:087-864-4111
- 設立:1969年9月
- 年商:20億円
- 資本金:8000万円
- 従業員:86人
- 代表取締役:敷山哲洋
村上龍の
編集
後記
わたしが子どものころ、回遊魚の水槽はコンクリート製で、魚を真上から見るだけだった。今は、目の前を大きな魚がゆったりと横切るのを眺めることができる。アクリル板と、その接着技術の向上で可能になった。「人がやることはやらない。我が道を行く」敷山さんのポリシーだ。日プラは、日本経済の盛衰とは無縁に我が道を貫き通し、今や、世界シェア7割、海外売上比率8割を誇る。正真正銘のオンリーワンだが、そこには「独自の小さな前進」の積み重ねがあった。日プラは、オンリーワン企業は突然生まれるものではないという事実の、生きた証である。


















