社長の金言
自分を変えていくのは
自分ではなく周囲
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
貧困国の人々を救え!安全な水も仕事も生み出す男
世界の貧困国で飲み水の問題を解決する男、日本ポリグルの小田兼利。独自開発した浄化剤の秘密は、納豆のネバネバ成分だという。これを濁った水に、耳かき数杯程度入れて混ぜるだけで、ネバネバ成分が汚れをからめ取って沈殿し、透明になるという。2007年、小田がまず乗り込んだのが最貧国のひとつバングラデシュ。現地では不衛生な水を口にして下痢になり、死亡する乳児も後をたたなかった。各地に浄水設備を設置、貧しい人々でも払えるような価格で浄化した水を販売。さらに「ポリグルレディー」と呼ばれる女性スタッフを現地で雇用し、実演営業や集金などまで任せ、ビジネスを生み出したのだ。水も仕事も生み出す“小田流”ビジネス、その真髄を取材する。
元凄腕エンジニアが信念の経営者に生まれ変わるまで…
小田は元々機械工学のエンジニア。空調メーカーのダイキン工業に勤めた後に独立した。今でもホテルのセキュリティーボックスなどでよく見る、数字で合わせる電子ロックなど、いくつものヒット商品を生み出してきた。水質浄化剤の発想の原点は95年の阪神大震災。神戸の自宅で地震に遭い、飲み水をもらう行列に並びながら公園の池を見て「あの水が飲めたら」と考えたことがきっかけだった。試行錯誤を重ね、6年で粉末式の水質浄化材を完成させるが、日本では見向きされず、途上国への販売に乗り出す。しかしその後も、慣れない途上国のビジネスに加え、社員の不正経理の発覚など、数々の苦難が小田を襲う。一時は自殺を考えたほどだった。“信念”の経営者はいかに形作られたのか、その道のりを振り返る。
どんどん拡大!“小田流”BOPビジネスの可能性
タンザニアやソマリアなどのアフリカへ、ODA(政府開発援助)の一環としても次々と水質浄化の給水施設を作る小田。しかし持続可能なビジネスとして確立しなければ、一時的な取り組みで終わってしまう。どうすれば、援助から現地で運営できる水ビジネスへと軌道にのせられるかが、目下の悩みだ。そんな中、タンザニアでは、昨年小田が設置した給水所が、道の駅ならぬ「水の駅」として様々な人が集まる場へと変貌、独自の展開を見せていた。小田自身も驚く、BOPビジネスのさらなる可能性を探る。
ゲストプロフィール
小田 兼利
- 1941年熊本県生まれ
- 1964年ダイキン工業に入社
- 1969年機械メーカーとして独立
- 2002年日本ポリグルを設立
- 2007年発展途上国の開拓を開始
企業プロフィール
- 所在地:大阪市中央区内久宝寺町4-2-9
- 創業 :2002年1月
- 従業員:36名
村上龍の
編集
後記
わたしたちは、水と空気がなければすぐ死ぬ。きれいな水がいかに大切か、四年前の原発事故を含め、昨今の災害を思い起こすだけで、身にしみて理解できる。小田さんは、途上国の未開の地に入り込み、あらゆるリスクを引き受けながら、人々に「 命の水」を提供しているが、最初は、大儲けできると思ったらしい。日本ポリグルは正統的だ。水の浄化で人々の生命を救うという崇高な行為を、ビジネスとしてとらえている。人道的な活動ほど、ボランティアでは長続きしないし、責任も曖昧になる。「水は人の心を変える」と明言する小田さんは、水だけではなく、人の心も浄化している。


















