カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

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テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

2015813日放送

旅作りに客も参加!シニアを夢中にさせる旅行会社の秘密

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クラブツーリズム 会長
岡本 邦夫(おかもと くにお)

富士山の裾野1周153キロを17回に分けて歩くツアーやホテルで社交ダンスを踊るツアーなどユニークな旅で人気を集める旅行会社がクラブツーリズムだ。「ひとり旅」「歴史」「花」など目的地でなくテーマごとに旅を企画することが特長。さらにユニークなのは、客が旅作りに参加すること。客が添乗員になり、旅のカタログは客が毎月配布している。大手旅行会社の営業所から生まれた異色の会社の「旅作りの極意」に迫る。

社長の金言

旅を通じて仲間を増やし
自分の人生を豊かに

RYU'S EYE

座右の銘

放送内容詳細

リピーター続出のテーマ旅

クラブツーリズムでは、約30のテーマで旅を企画している。例えば「こころの旅」なら、全国の巡礼コースをすべて網羅し、お坊さんと一緒に海外に行く「お参りの旅」まである。他の旅行会社と違うのは、旅の企画者がツアーに添乗員として同行すること。客の声を直に聞き、次の企画に生かすのだという。また、同じツアーでも、複数の出発地点を用意して、より多くの人が自宅の近くから参加しやすいようにしている。さらに旅の前も後も旅との考えで、旅に関連したことを学ぶ講座も開催している。写生やダンスを学んで、テーマ旅に行くのだ。年間420万人が利用し、7割がシニア。テーマ旅に魅せられたリピーターが多い。

客も参加する旅作りの原点は赤字の営業所

クラブツーリズムは旅行業界で11位の中堅旅行会社。店舗は持たず旅のカタログ通販に絞り込んでいる。その始まりは近畿日本ツーリストで唯一赤字だった渋谷営業所だった。1980年に赤字を解消のため、旅行を新聞広告で販売したことを手始めに、今のような形に事業を拡大。そして2004年に分社独立した「社内ベンチャー」だ。クラブツーリズムの理念は「旅で共感した仲間を増やすこと」だ。そのためのユニークな仕組みが「旅作りに客が参加する」こと。旅の通販カタログ(月300万部発行)を配っているのは、クラブツーリズムを利用している客たち。客が近所の客に配ることで、新たな旅の仲間が増えていく。さらに、旅行の現場でも客が活躍。子育てを終えた主婦や定年後の第2の人生を生かしたい客700人が、添乗員として働いている。客だからこそ客の気持ちが分かり、旅をより楽しくできるのだ。

豊かなシニアの旅を作れ

豊かなシニアが増えることを早くから予想し、テーマ旅のツアーを提供してきたクラブツーリズム。今、人気のツアーが「終活バスツアー」だ。人生の終わりをどう迎えるか準備するためのツアーで、終活コンサルタントと一緒に、都内近郊の霊園を巡る。スタートして1年で1000人以上が参加したという。

ゲストプロフィール

岡本 邦夫

  • 1946年10月14日 生まれ
  • 1969年4月 近畿日本ツーリスト入社
  • 1981年渋谷営業所 副所長
  • 2000年クラブツーリズム事業本部長
  • 2006年代表取締役社長
  • 2013年代表取締役会長

企業プロフィール

  • 設立  :1993年7月
  •      2004年5月 (営業譲渡による新会社発足日)
  • 本社  :東京都新宿区
  • 売り上げ:1622億円
  • 従業員数:2194人
  • 事業内容:旅行業 カルチャーセンター経営

村上龍の
編集
後記

「旅は道連れ世は情け」という有名な故事がある。現代的に意訳すると、「旅で仲間ができて人生が豊かになる」ということだろう。クラブツーリズムは、「団体から個人へ」という大きな時代変化を見抜き、「旅によるコミュニティの創出」という、シニアビジネスの画期的な地平を開拓した。旅は人生にたとえられる。だが決定的な違いがある。人生の終わりに続編はない。旅は、回想することで、さらに豊かな続編を計画できる。クラブツーリズムのきめ細やかなサービスは、成熟化した社会の、もっとも優れた成果を象徴している。

村上龍

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