社長の金言
旅を通じて仲間を増やし
自分の人生を豊かに
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
リピーター続出のテーマ旅
クラブツーリズムでは、約30のテーマで旅を企画している。例えば「こころの旅」なら、全国の巡礼コースをすべて網羅し、お坊さんと一緒に海外に行く「お参りの旅」まである。他の旅行会社と違うのは、旅の企画者がツアーに添乗員として同行すること。客の声を直に聞き、次の企画に生かすのだという。また、同じツアーでも、複数の出発地点を用意して、より多くの人が自宅の近くから参加しやすいようにしている。さらに旅の前も後も旅との考えで、旅に関連したことを学ぶ講座も開催している。写生やダンスを学んで、テーマ旅に行くのだ。年間420万人が利用し、7割がシニア。テーマ旅に魅せられたリピーターが多い。
客も参加する旅作りの原点は赤字の営業所
クラブツーリズムは旅行業界で11位の中堅旅行会社。店舗は持たず旅のカタログ通販に絞り込んでいる。その始まりは近畿日本ツーリストで唯一赤字だった渋谷営業所だった。1980年に赤字を解消のため、旅行を新聞広告で販売したことを手始めに、今のような形に事業を拡大。そして2004年に分社独立した「社内ベンチャー」だ。クラブツーリズムの理念は「旅で共感した仲間を増やすこと」だ。そのためのユニークな仕組みが「旅作りに客が参加する」こと。旅の通販カタログ(月300万部発行)を配っているのは、クラブツーリズムを利用している客たち。客が近所の客に配ることで、新たな旅の仲間が増えていく。さらに、旅行の現場でも客が活躍。子育てを終えた主婦や定年後の第2の人生を生かしたい客700人が、添乗員として働いている。客だからこそ客の気持ちが分かり、旅をより楽しくできるのだ。
豊かなシニアの旅を作れ
豊かなシニアが増えることを早くから予想し、テーマ旅のツアーを提供してきたクラブツーリズム。今、人気のツアーが「終活バスツアー」だ。人生の終わりをどう迎えるか準備するためのツアーで、終活コンサルタントと一緒に、都内近郊の霊園を巡る。スタートして1年で1000人以上が参加したという。
ゲストプロフィール
岡本 邦夫
- 1946年10月14日 生まれ
- 1969年4月 近畿日本ツーリスト入社
- 1981年渋谷営業所 副所長
- 2000年クラブツーリズム事業本部長
- 2006年代表取締役社長
- 2013年代表取締役会長
企業プロフィール
- 設立 :1993年7月
- 2004年5月 (営業譲渡による新会社発足日)
- 本社 :東京都新宿区
- 売り上げ:1622億円
- 従業員数:2194人
- 事業内容:旅行業 カルチャーセンター経営
村上龍の
編集
後記
「旅は道連れ世は情け」という有名な故事がある。現代的に意訳すると、「旅で仲間ができて人生が豊かになる」ということだろう。クラブツーリズムは、「団体から個人へ」という大きな時代変化を見抜き、「旅によるコミュニティの創出」という、シニアビジネスの画期的な地平を開拓した。旅は人生にたとえられる。だが決定的な違いがある。人生の終わりに続編はない。旅は、回想することで、さらに豊かな続編を計画できる。クラブツーリズムのきめ細やかなサービスは、成熟化した社会の、もっとも優れた成果を象徴している。


















