社長の金言
現状維持は衰退の始まり
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
「ここにしかない」商品で 客を魅了!
「ここにしかない」商品にこだわる「成城石井」。店内には、他社ではお目にかかれない商品の数々が並ぶ。ワイン700種類、チーズ210種類など海外からの直輸入商品を始め、国内で見つけてきた逸品も大人気だ。そして、ポテトサラダ、焼売、ウインナーなどの惣菜は、自社のセントラルキッチンで、保存料、合成着色料などほとんど使わず手作りで製造されている。しかも、売れ筋商品だけ店頭に置く訳ではない。毎月数個しか売れない商品でも、買いにくる客がいる限り置くのが成城石井流だ。こだわりの商品を見つけてくるバイヤーは22人。彼らの日課は、客の問い合わせリストに目を通すこと。売れ筋データではなく、客の生の声からニーズのある商品をいち早く見つけるのだ。これというものが見つかれば国内外問わず、すぐに現地に飛んで交渉する。また、貿易会社を子会社に持つため、海外からの調達も自由自在。これが「成城石井に行けば、きっと何かある」というお客の期待に繋がっているのだ。その驚くべき調達力を国内外で密着取材する。
駅ナカの小さな店舗でも儲かる!変幻自在の店づくり
成城石井の創業は1927年。創業者 石井隆吉が、果物や缶詰を扱う食料品店として東京・成城にオープンしたのが始まりだ。2代目の石井良明は、1976年、食料品店からスーパーマーケットの業態に変えた。そしてまだ2店舗しかなかった時代に原は入社する。「その当時からワインなど独自の品揃えにこだわっていた。この会社でもっといろいろな挑戦をしたい」と思ったのがそのきっかけ。入社後は、バイヤーなどを経験し、現場を一から学んでいったという。そんな原にとっても成城石井にとっても転機となったのが1997年。恵比寿駅に初の「駅ナカ」を出店することになったのだ。それまでは大型の路面店のみだったが、駅ナカの店舗はわずか45坪という狭さ。責任者となった原は、これまでの店舗で売れている卵や牛乳などの生鮮品を品揃えした。さらに、駅ナカは若い客がたくさんいるからと、ショーケースにアイスを並べた。しかし、これが大失敗。駅を利用する客は、手軽に持ち帰られるサイズのものや、そのまま電車に乗ってもいいような商品を好んだのだ。この経験から、立地や客層によって、こだわる商品と、捨てる商品を決め、狭い店舗でも繁盛する独自のノウハウを確立した。今では店舗の6割が駅ナカの小さな店舗。そして10月にはわずか10坪という極小店舗を開店した。190坪から10坪まで…、変幻自在の店舗戦略でさらなる出店攻勢をかけていく。
スーパーだけじゃない!“成城石井”ブランドを多くの人へ
成城石井はスーパーだけではなく、卸し部門を持っている。現在、全国、北海道から九州、沖縄まで、47都道府県すべてのスーパーや百貨店、ホテルなどに自社商品を卸しているのだ。成城石井の空白区・北海道の中標津町でも、地元のスーパーが成城石井の商品を仕入れ、常設コーナーを作った。やはりここでしか買えないこだわり商品は大人気。だから店舗は無くても、町の住民はみんな「成城石井ブランド」を知っている。さらに、成城石井が新たに力をいれているのが“外食事業”。東京・麻布十番の店舗の2階にオープンさせたワインバーは連日大盛況。人気の秘密はスーパーと同じルートで仕入れる、こだわりのワインや生ハム・チーズなどが味わえること。しかもワインは、ほとんどスーパーで買うのと同じ価格で提供している。さらにスーパーで取り扱う商品を、外食メニューに取り入れて、バーとスーパーの相乗効果を狙う戦略も・・・。2年前に始めた外食店はいま3店舗まで増えた。「今後もおいしさにこだわり、食の垂直展開をしていきたい」と話す原。スーパーだけにとどまらない“成城石井ブランド”の新しい展開が始まった。
ゲストプロフィール
原 昭彦
- 1967年東京都出身。
- 1990年駒沢大学経営学部卒業後、成城石井入社
- 2006年営業本部商品部長
- 2007年執行役員営業本部本部長、商品部部長に就任
- 2010年9月 代表取締役社長に就任
企業プロフィール
- 創業 :1927年
- 本社 :神奈川県横浜市西区北幸二丁目 9番30号
- 売上高 :約631億(2014年12月期)
- 従業員数:社員903人、パート他3352人
- (2015年11月末)
- 事業内容:食料品専門スーパー、卸、外食など
村上龍の
編集
後記
「成城石井」、親しい友人がスタジオに訪ねてくる、そんな感じだった。店員さんとも顔見知りだし、どこにどの商品があるかすべて知っている。だが「親しい友人」がどんな努力を払っているか、今回はじめてわかった。水餃子の皮の完成に6年かかったらしい。確かに安くはないが、店舗デザインから品揃え、サービスまで、「上から目線」がなく、今年米寿を迎えるわたしの母も気に入っている。親しみを覚えるらしい。だが、それは大いなる努力に支えられていて、しかもその跡をことさら見せることがない。まさに小売りの王道である。


















