社長の金言
スキー場が
雪国の暮らしを守っている
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
経歴は異色!ホテル経営からスキー場経営へ
元々は、兵庫県ハチ高原でホテルを経営していた一ノ本。小学生の合宿に力を入れ、夏は自然学校、冬はスキー教室を営んでいた。温泉もない、あるのは自然だけ。「自然を売る」と決断した結果だ。他のホテルがバブル期に若者相手に商売し、スキーブームの終焉で売り上げを激減させる一方で、学校相手の商売が幸いして、一ノ本のホテルの売り上げは伸び続けた。スキーに対する造詣の深さとその経営手腕が評価され、「不振のスキー場を再生して欲しい」との依頼が飛び込むようになったのだ。
スキー場の個性を売れば客は来る!
以前は「雪が降れば客が来る」と殿様商売だったスキー場。一ノ本の再生術は、各スキー場の個性を際立たせることだ。札幌市郊外にある「スノークルーズオーンズ」も、その1つ。札幌から20キロほどの近さにあるが、規模が小さく廃業が決まっていた。しかし、再生に乗り出した一ノ本は、競合する大規模なスキー場と差別化するため、フォットネスクラブ代わりに使ってもらうことを思いつく。そして、6万円だったリフトのシーズン券を3分の1に下げた。すると販売数は5倍以上になったのだ。また、岐阜の「ダイナランド」では、毎晩11時までナイター営業に踏み切り、今シーズンからは30万個のLEDを使ったイルミネーションを始めた。「スキー場は20年間違う景色を見せられていない」と分析する一ノ本。新たな感動を作ることが、スキー場に再び人々を惹きつけるのだ。
日本のスキー場は観光資源!
タイの首都バンコクに昨年、雪で遊ぶ施設「スノータウン」がオープンした。南国で雪を作る難問に挑戦したのが、実は一ノ本だ。今では人気施設となり、週末には2時間待ちとなるほど。一ノ本の狙いは、この「スノータウン」で雪を楽しんでくれたタイ人が、日本のスキー場にやってくること。「日本人にとって雪はやっかいもの、しかし、タイ人にとって雪は宝」。日本のスキー場は降雪期間が長く、気温の低下も激しくない上、都市から比較的近いことから、世界的に見ても魅力的なスキー場が多いのだという。一ノ本は「産業がない山間地域にとってスキー場ほど貴重な観光資源はない」と話す。
ゲストプロフィール
一ノ本 達己
- 1967年兵庫県生まれ
- 京都産業大学 経営学部卒業
- 1990年父の経営するホテルに勤める
- 2008年スキー場再生事業開始
企業プロフィール
- 設立 :2008年1月開業
- 所在地 :兵庫県養父市丹戸896-2
- 従業員数:660名
- 34カ所のスキー場を運営
村上龍の
編集
後記
定宿のホテルエレベーターで、スキーバッグを抱えた外国人といっしょになった。「日本の雪は最高なんだ」カナダ人はそう言った。一昔前のスキーブームのとき、「日本の雪は重要な資源」と誰も気づいていなかった。一ノ本さん率いるマックアースは、山と雪とスキーへのリスペクトと愛情がベースになっていて、 同時に、地方の中山間地域の再生にも貢献している。こういう人は失敗しない。 スノースポーツへの愛と、ビジネス上の利益が、自己肯定という大きな軸の中に、矛盾なく共存しているからだ。


















