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RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
“なんでも包む”魔法の機械 その名は「火星人」!
博多の人気土産「博多通りもん」やロッテの「雪見だいふく」など、国内シェア9割と、食品業界が頼りにする「なんでも包む機械」こと、「包あん機」をつくっているのがレオン自動機だ。主力の機械の名は「火星人」シリーズ。なんともユニークなネーミングだが、1台700万円のこの機械の実力はものすごい。まんじゅうや中華まんなどはもちろん、いちご大福や、中にチーズが入ったハンバーグなど、なんでも包んでしまうのだ。さらにレオン自動機は、その機械を「売りっぱなしにはしない」。顧客の注文に応え、日々新たな改良を続けている。その開発風景も実にユニーク。機械だけでなく、自分たちで材料からその食品を作ってみるという。担当者いわく「コンピューターだけで設計していても、本当に機械がどう食品に作用するかわからないから」。徹底して客の要望を“包み込む”姿勢が、さらに機械を進化させているのだ。
師弟愛が生み出した機械 知られざる秘話
「包あん機」を発明したのは、創業者・林虎彦(現・名誉会長)。和菓子職人だった林は20代の時、まんじゅうをひたすら包み続ける生活に疑問を感じる。「機械のように包み続けるなら、いっそのこと包む機械をつくればいいじゃないか」。しかし、その道のりは苦労の連続。一度は和菓子屋を倒産させ、夜逃げまで経験しながら、10余年の独学の末、1963年に「包あん機」を完成させたのだ。その発明は重労働に悩んでいた菓子業界に革命をもたらした。その技術者魂は、脈々と受け継がれている。その愛弟子が、現社長の田代康憲だ。実は、現在の「包あん機」が効率よく生地とあんを包める仕組みは、田代が林に怒られながら自身で開発したもの。この師弟コンビが生み出した数々の機械がいまもレオンを支えているのだ。
お菓子のレシピまで指導・・・世界中の顧客に寄り添う会社
レオンの工場には連日、外国からやってきた客の姿が・・・。中国の中華まん大手からオーストラリアのパン職人まで、実にさまざま。買うと決めていない客にも懇切丁寧に説明をし、どうやったら彼らの味が機械で再現できるか数日にわたって試作・試食を重ねることも。購入した客にも、より要望通りの味がつくれるよう、調整や時には専用の部品をつくることもあるという。外国人だけではない。国内の菓子職人に対しては、毎月、お菓子講習会を開いている。レオンの機械を使って、どうすれば流行しているお菓子をつくることができるか、レシピまで教えてくれるという究極の“アフターサービス”だ。ここまで寄り添うからこそ、国内外の客に評価されているのだ。
ゲストプロフィール
田代 康憲
- 1947年7月23日生まれ
- 1970年レオン自動機入社
- 1987年取締役
- 1999年常務
- 2011年社長就任
企業プロフィール
- 本社 :栃木県宇都宮市
- 設立 :1963年(昭和38)3月
- 売り上げ:230億円
- 従業員数:700人(連結)
- 事業内容:食品機械の製造
村上龍の
編集
後記
餡(あんこ)を皮で包んで饅頭を作る、素朴で家庭的なイメージがある。だが、その自動化の過程には、一人の天才のすさまじいドラマがあった。創業者の林虎彦氏、画家か哲学者のような風貌、人間が遭遇するであろうありとあらゆる不幸を乗り越え、高度な学問を独学で習得した。おかげで、わたしたちは「雪見だいふく」を食べることができる。田代さんは、対照的に温和な方だったが、「考え抜く」という態度は継承されている。レオン自動機は、日本が世界に対し、真に誇るべき企業である。


















