社長の金言
“日本発”ではなく
現地で共につくる
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
最強すぎるチェーンメーカー!世界の「TSUBAKI」
ATMの内部などに使われる極細チェーンから、製鉄所で高温の鉄を運ぶ巨大チェーンまで…実に2万種類ものチェーンを製造する椿本チエイン。世界でも、ここまで多種多様なチェーンを作るメーカーは存在しない。しかも、その強さは圧倒的。自動車エンジンに使われるチェーンでは、国内の10台中7台が椿本チエインの製品を使用しているという。そんな椿本は、常に全く新しいチェーンを生み出すことで、ビジネスを拡大してきた。例えば、2本のチェーンをジッパーのように噛み合わせ、硬い1本の棒状になるジップチェーン。自動車工場やコンサート会場などで、重量物の昇降機として広く使われるようになった。さらに業界トップに甘んじることなく、10年ごとに基本商品であるローラーチェーンを進化させ続けるプロジェクトを実施、業界を牽引してきた。顧客が必要とするチェーンをきめ細かく開発し海外市場もつかむ、椿本チエインの強さの秘密に迫る。
新市場に挑め!椿本説三に始まるチャレンジャースピリット
1917年、大阪で自転車用チェーンメーカーを創業した椿本説三。椿本は、新市場に果敢に挑む挑戦心の塊のような男だった。創業時から作ってきた自転車用チェーン。それを創業わずか11年で撤退し、将来性が見込める産業用チェーンにビジネスを転換。さらにその8年後にはチェーン技術を足がかりに、大規模な工場用コンベアプラントの分野に挑戦、現在の搬送システム事業の礎を築く。1951年には、アメリカ攻略を開始し、いち早く海外事業を軌道に乗せた。現会長の長は、そんな創業者・説三のチャレンジャースピリットを色濃く受け継ぐ男…今、果敢に挑むのは医療分野。東大に設立されたバイオバンクジャパンと協力し、ガン細胞の組織標本をマイナス150度で大量に保存できるラボストッカーの開発に成功。医療研究に大きな効果を期待されている。全自動制御の内部には、椿本が培ってきた搬送システムのノウハウが詰まっている。さらに、完全自動化野菜工場の搬送システム開発にも着手、新市場を開拓する説三の精神は生き続けている。椿本チエインを世界トップメーカーに育てた創業者のチャレンジャースピリットと、その進化を取材した。
ゲストプロフィール
長 勇
- 1949年生まれ
- 1971年椿本チエイン入社 搬送設備部門を歩む
- 2000年本社 人事部長
- 2009年取締役社長就任
企業プロフィール
- 本社 :大阪市北区中之島3-3-3
- 創業 :917年 (椿本説三)
- 年商 :1967億円(15年3月期)
- 従業員:7398人(15年3月・連結)
村上龍の
編集
後記
チェーンとはもともと「鎖」という意味だが、椿本が開発・製造しているのは、そんな単純なものではない。動力を伝え、モノを移動させ、結果的に、物流のさまざまな階層に関与する。「脱日本発のグローバル化」「高品質な商品を作れば売れる、はもう古い」長さんの言葉だが、はじめて聞いた気がする。椿本の、モノの移動と仕分けのシステムは、まるでSF映画を見るようだった。世界市場を知る企業ほど「日本発のもの作り」にこだわらない、この現実をどう考えればいいのだろう。


















