RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
意外とお値打ち?!客を全力でもてなす最強客船・飛鳥Ⅱの魅力
年間6万5000人が乗船し、26年連続で客船ランキングのトップに君臨する「飛鳥Ⅱ」。高価なスイートは1泊25万円だが、実は想像以上に“お値打ち”なクルーズを楽しめる。多くのクルーズ船では、安い部屋と言えば「窓がない」のだが、飛鳥Ⅱは1泊4万円台の部屋でも海が見える設計になっている。そして、広大な船内に備え付けのプールにテニスコート、大浴場、映画館、フィットネス…さらに食事以外の様々な飲食まで追加料金なし、つまり「無料」で利用できるのだ。また飛鳥Ⅱは、乗客定員872に対し、乗組員はなんと470人。客2人に1人の割合で乗船するクルーが、食事の提供から身の回りの細かいサービス、オリジナルショーの開催まで、客をもてなすために日々奔走している。そして一流シェフのチームが腕をふるうディナーは、コース料理に懐石、鰻丼、こだわりのラーメンまで…1万2000種類もあり、寄港する土地や客の体調まで考慮してメニューが決まる。100日間の長い船旅でも一度として同じ料理が提供されることはないという。そんな客目線を貫く方針で、飛鳥Ⅱの成功を支えてきたのが、社長の服部だ。就任以降、大相撲クルーズや宝塚クルーズ、さらに1泊2日のショートクルーズなど、様々な新機軸でヒットを連発し、新たな客層の開拓に成功した。進化を続ける最強客船の全貌に迫る。
世界の海に挑め!日本の海運業を切り開いた挑戦の歴史
2015年を最後に中断していた飛鳥Ⅱの世界一周クルーズが、今年3月復活した。目玉は、スエズ運河の通過に、世界的に有名なボストン美術館の貸し切り見学など、豪華陸上ツアーの数々。最低価格400万円でも、ほぼ即日完売する人気ぶりだ。実は、1996年に日本で初めてレジャーとしての世界一周クルーズを敢行したのが、初代「飛鳥」なら、そもそも親会社の「日本郵船」自体が、世界の海を目指してチャレンジを続けてきた集団だった。明治維新直後に、岩崎弥太郎が三菱グループ最初の会社として創業すると、欧米の船会社が独占していた世界の航路に次々に参入、欧・米・豪への3大遠洋航路を開設してきた。世界と渡り合い、日本の海運業を切り開いた“郵船”の挑戦の歴史を追う。
巨大クルーズ船で地方の観光を盛り上げろ
今、郵船クルーズが力を入れるのが、日本の地方の港を巡る国内クルーズ。和歌山の新宮に寄港するクルーズでは、自治体の職員が船内に乗り込んで、特産品や名所をPRする。実は飛鳥Ⅱ、積極的に自治体と連携して、国内観光を盛り上げようと活動している。今までにない視点でクルーズ船を利用する、その取り組みとは?
ゲストプロフィール
服部 浩
- 1953年東京生まれ
慶応義塾大学経済学部卒業 - 1976年日本郵船入社
- 2014年郵船クルーズ社長就任
企業プロフィール
- 本 社:横浜市西区みなとみらい2-2-1
- 設 立:1989年
- 年 商:147億円
- 従業員:270人(陸上150人 海上120人)
村上龍の
編集
後記
「飛鳥Ⅱ」は、旅・観光に限らず、消費傾向全体の変化を象徴している気がする。優位性を示す競争的な消費はもう流行らない。「飛鳥Ⅱ」利用客の多くは、「ゴージャスな船旅」だけではなく、いろいろな意味での「出会い」を楽しんでいるように思える。とくにシニア層は、大きな家、豪華な車などより、誰かとの出会いのほうが貴重なのかも知れない。生みの親とも言える「日本郵船」は、日本の近代化のために、先行する欧米に対し、挑戦を続けた。洋上を走る「素敵な街」のような「飛鳥Ⅱ」はその精神性を受け継いでいる。


















