林家三平が主演する「♪ニキニキニキニキ 二木の菓子」のCMでも知られる老舗の菓子専門店だ。
菓子は単価が安く利益率が低いため、専門店は成功できないと言われてきたが、二木の菓子は独自の商法で着実に成長し続け、現在首都圏に17店舗を展開。その戦略は、地方に埋もれる美味しい菓子を発掘する、という手法にある。菓子業界をけん引する老舗菓子店の独自経営術に迫る!
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
地方に埋もれた名もなき菓子を発掘!
東京、上野のアメ横に長年客に愛され続ける店がある。それが、いつも客で賑わう「二木の菓子」だ。人気の理由は豊富な菓子の品揃え。実に10000種類に及ぶ。アメや柿の種などの定番物をはじめ、珍味や輸入物も充実。店はさながら「菓子のテーマパーク」のような空間になっている。そして地方の銘菓を数多くそろえているのも二木の菓子の強さ。地方に眠る銘菓を探し求めて、毎月、300種類もの商品を試食する「仕入れ会議」を行い、厳選したものを商品として販売。それが、「他にはない本当においしいお菓子がある」とお客から支持を得ている。
お菓子で「人を幸せにしたい!」
1947年、創業者(二木源治)が、上野のアメ横にみかん箱一つ分のスペースで販売したのが二木の菓子の始まり。現社長の正人は源治の次男として生まれる。高度経済成長の波に乗り、菓子の販売だけでなく、喫茶店のチェーン化やパチンコ店、そしてゴルフ用品の販売など事業を多角化し成功。
しかし、1992年の大店法の改正でピンチに。巨大ショッピングモールが出来たことで、業績は落ち、次々と事業を撤退する羽目に。正人は創業者の原点でもある「お菓子でお客を笑顔にしたい」という思いから、地方の菓子に目を向け、差別化を図った店舗運営を行うことで事業を軌道に乗せている。
さらに5年前には、地方の菓子メーカーと協力して、プライベートブランド「ふたつ木」も立ち上げた。
日本の地方菓子で世界に挑む!
ここ数年、二木の菓子は外国人客が急増している。メードインジャパンの菓子がお土産に喜ばれるのだと言う。そうした傾向を背景に、二木は、ある挑戦に踏み出した。今年11月に、タイのバンコクに初の海外店をオープンしたのだ。タイ人からの評判も上々。タイを皮切りに、世界にメードインジャパンの地方菓子を売り込もうと二木は意気込む。
ゲストプロフィール
二木 正人
- 1950年東京都板橋区生まれ
- 1973年立教大学卒業後、大阪の橘高に入社
- 1975年橘高(株)を退社し、二木へ入社
- 1998年社長に就任
企業プロフィール
- 本 社:東京都台東区上野4-1-8
- 設 立:1947年5月
- 売上高:約51億円
- 従業員数:98名
- 店舗数:首都圏17店
村上龍の
編集
後記
「二木の菓子」、効率とは何だろうかと考えてしまった。「ガムとかチョコは楽なんです」と二木さん。かさばらないということだ。1個100円のポテトチップスで10万円の利益をあげるためには5000個が必要らしい。放っておけば消滅しそうな地方の中小零細企業の商品を二木は仕入れる。非効率なことばかりという印象がある。では、二木には何があるのか。客を喜ばせ、興奮させるような「魅惑的な混沌」ではないか。広大な店内で、客は探検者の気分を味わう。それは、効率という概念を超えた商売の王道なのかもしれない。


















