社長の金言
子供に恥じない仕事をしたい
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
震災で苦境に立たされた製材所を救った感動の大ヒット商品
2011年の東日本大震災で、仕事が激減し、倒産の危機に追い込まれた宮城の製材所「くりこまくんえん」。実は、これまで家具を作ったことのなかった製材所が、これまでにない椅子を売り出し、ヒットを飛ばしている。人気の理由は、やわらかく、座り心地が良く、断熱効果で冬でも温かい、特徴と、震災にまつわる感動の物語にあるという。東京・表参道にショールームを置く「ワイス・ワイス」で扱っている家具は、全てが、こうした物語を持つ家具ばかり。宮崎県で原木椎茸の栽培に使われていたクヌギを活用した椅子や、岩手の栗の端材を集積して作った椅子など、その木材の産地がイメージできる独自の商品を次々に生み出しているという。デザイン性ばかりを目指した高級家具ではなく、価格が安いだけの激安家具でもない、“物語のある家具”で差別化を図るワイス・ワイスの独自戦略を徹底取材する。
価格競争から脱却!生産者の顔が見える家具作りへの挑戦
ワイス・ワイスの社長・佐藤は、青山大学を卒業後、1988年、建物の施工や内装を手掛ける、国内最大手の乃村工藝社に入社。香港、NY、シンガポールなどの有名百貨店や高級ホテルを担当する、内装プロデューサーとして世界を飛び回っていた。そして、32歳の時、社内ベンチャー制度を利用して「本当の豊かさ」を追求する会社「ワイス・ワイス」を設立したのだ。しかし、事業は暗礁に乗り上げる。2005年に発覚した「耐震強度偽装事件」や、2008年の「リーマンショック」の影響で、仕事量は激減。同時に起こった「低価格家具」の台頭により、ワイス・ワイスは価格競争の波に飲み込まれていったのだ。だが佐藤は、安い家具しか売れない時代の中で、新たな価値基準を持った家具作りに動き出したのだ。ワイス・ワイスの運命を変えた転機に迫る!
次なる一手は、伝統工芸を守るための現代風雑貨
ワイス・ワイスは、家具の企画だけでなく、全国各地の伝統工芸品を現代風にアレンジした雑貨を扱う店も手掛けている。
実は佐藤、その店を使って、新たな「物語を持つ商品」の開発に乗り出していた。全国各地に点在し、消えつつある伝統工芸の技を新たなステージに導く、ワイス・ワイスの新戦略に密着した!
ゲストプロフィール
佐藤 岳利
- 1964年群馬県出身
- 1988年青山学院大学卒業後、乃村工藝社に入社
- 1990年プロジェクトマネージャーに任命
- 1996年社内ベンチャー制度に申請 ワイス・ワイスを設立
- 2008年フェアウッドによる“家具作り”にシフト
企業プロフィール
- 創 業:1996年
- 本 社:東京都渋谷区神宮前5-12-7
- 売上高:4億3200万円(2018年7月末)
- 従業員数:20人
- 事業内容:オリジナルブランド家具の販売、
インテリア商品の企画、開発、製造、販売 他
村上龍の
編集
後記
ビジネスシーンでは「デザイン」がキーワードになっている。企画・製品・宣伝戦略などにとどまらず、美しさだけでもなく、価値観、理念、生き方にまで及んでいる気がする。ワイス・ワイスがプロデュースする、栗駒山のスギ材で作られる家具は、荒廃しつつある自然環境や伝統文化、消耗を強いる都市生活への提言など、すべて内包している。佐藤さんは、アジアの辺境の地を旅して、新しい人生観を手に入れたが、具体化するのに長い長い時間が必要で、今もなお苦闘が続く。それは、その人生観の変化が、本物だった証しだと思う。


















