社長の金言
失敗を恐れず 種をまくのが経営者
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
水炊き、炭火焼、丸焼き…絶品鳥で人気店を続々開発!鶏の”垂直統合”企業
銀座の一等地に構える水炊きの料亭から、炭火焼がうまい居酒屋、チキンの丸焼きが自慢の洋食屋、さらに、サラリーマンに人気の鳥そば店まで…客をうならせる旨味と歯ごたえの鶏肉がある。それこそ「華味鳥」というブランド鶏。その「華味鳥」をウリにした人気店を経営する企業が、博多に本社を構える「トリゼンフーズ」だ。現在、50店舗近い飲食店を経営する「トリゼン」だが、ただの外食企業ではない。実は、年間50万羽を出荷する養鶏場を経営する企業でもある。そこで育てられているのが、海藻などを配合した餌で育て上げた「華味鳥」なのだ。トリゼンフーズは、そのブランド鶏を武器に、養鶏から鶏肉の卸し、食品加工から外食まで…まさに、「鶏の垂直統合」という他にないビジネスモデルで成長を遂げてきた。独自進化を続ける強さの秘密に迫る。
開店1日で撤退決断も!失敗を1%も恐れない経営術
トリゼンフーズの前身は、善博の父が1949年に開いた町の鶏肉店。スーパーの台頭で販売が伸び悩む中、勝負に出たのが1970年に始めた養鶏場経営だった。うまい鶏を自分で作れば売れるはずだと養鶏を始めたが、失敗を繰り返す。1988年、自然に近い環境と独自の餌で育てた「華味鳥」を開発、軌道に乗り始める。だが、今度は養鶏と共に取り組んだ「水炊き店」で失敗する。ある店では開店1日目でうまくいかないことに気付き、その日のうちに撤退を決意したという。河津の座右の銘は「人間塞翁が馬」。予測できない運命を考える前に、行動あるのみ。その格闘の中で、他にないビジネスを作り上げていったのだ。
ミャンマーに絶品の水炊きを!博多男児、65歳の挑戦
実は河津、長年にわたりミャンマーに通い続け、個人として、孤児院の建設などの支援を行ってきた人物だ。もちろん、経営する飲食店などでも、あえてミャンマー人を積極的に採用してきた。そんな河津が、今年2月、ミャンマーに念願の店をオープンさせる。それが博多名物「水炊き」の専門店。しかも、この「水炊きの店」はミャンマーの庶民が食べられる価格で提供するという。今回の新店を任せるのは、東京の店舗で店長として活躍してきたミャンマー出身のチョウゼヤさん。河津は、故郷に店を持ちたいという社員の願いを叶えてあげたのだ。「水炊きを初めて食べるミャンマー市民の表情が見たい」という河津。65歳が仕掛ける新たな挑戦を追った。
ゲストプロフィール
河津 善博
- 1954年福岡市生まれ
- 1972年とり善(現・トリゼンフーズ)入社
- 1999年社長に就任
- 2015年会長に就任
企業プロフィール
- 本 社:福岡市博多区千代1-8-13
- 設 立:1987年3月3日
- 売上高:128億円
- 従業員:249人
村上龍の
編集
後記
数々の失敗がクローズアップされがちだが、トリゼンフーズの特徴は別にある。河津さんの父親が、とても印象的だ。胴巻きに現金を入れ、農家から鶏を50羽、100羽単位で仕入れ、さばいて店で売った。意欲的で本質的な、ビジネスの原型だ。トリゼンフーズの特性は挑戦的な姿勢で、失敗は付録。華味鳥を生みだし、開放型の鶏舎を作り、今は鶏糞を有機肥料に変え、循環型農業を目指す。華味鳥の人気は定着したが、社員には「ブランドに溺れるな、鮮度にこだわれ」と教える。九州人だなと思う。挑戦が好きで、満足を知らない。


















