社長の金言
カリスマがいなくても価値は創造できる
放送内容詳細
驚きの高機能&ユニーク傘で累計2億本!
傘の専門店「ウォーターフロント」。自由が丘の店には、なんと500種類ものオリジナル傘が並んでいる。わずか99gでコンビニのおにぎりより軽い折りたたみ傘や、強い風雨に耐える傘「富山サンダー」など、驚きの高機能傘を次々と開発。さらに、書店やビジネスホテルなど、これまで傘を扱っていなかった意外な販路を開拓し、累計2億本を売り上げるまでに成長した。
カリスマ頼みから「チームで考える」組織へ
ウォーターフロントは1986年、小さな傘工房からスタートした。創業者の林秀信は、まさに「傘のカリスマ」。画期的な商品を次々に生み出してきたが、林が2021年に逝去、会社の業績は低迷してしまう。最大のピンチの中、再建を託されたのがプロ経営者・𠮷野哲だ。𠮷野は、カリスマトップ頼みだった企業から、社員自らが動く「チームで考える組織」へと改革する。店で集めた客のリアルな声をすべての部署で共有し、開発会議でアイデアを徹底的に揉む仕組みを構築したのだ。
謎の社員「傘ソムリエ」とは!?
ウォーターフロントで働くメンバーにはある共通点が…。全員が中途採用なのだ。元呉服店のデザイナーに元肌着メーカーの営業など多彩な前職を持つ少数精鋭の集団なのだ。中には「傘ソムリエ」という肩書きを持つ社員も…自宅に230本以上の傘を所有し、イベントでは客のためを思うあまり、ライバルメーカーの傘を勧めてしまう。
ゲストプロフィール
𠮷野 哲
- 1958年東京都生まれ
- 1982年中央大学を卒業、伊勢丹(現・三越伊勢丹)に入社
- 2000年サザビー(現・サザビーリーグ)に入社
- 2005年福助の代表取締役に就任
- 2015年ソトーの社外取締役に就任
- 2015年タオル美術館グループの代表取締役に就任
- 2021年ウォーターフロントの取締役に就任
- 2023年同社の代表取締役に就任
企業プロフィール
- 創業:1986年5月
- 従業員:50人
- 売上高:30億円
衣食住に関わらない、なくても生きてはいける物に、日本人がこんなにもこだわるのはなぜかと聞くと、他者を慮る精神があるからではないかと、𠮷野さんは話してくれた。確かに、人がどう思うか想像する力、空気を読む力は、多くの日本人が備える特殊能力の一つだ。
自分はカリスマではないと強調していたのが、印象的だった。でもそこにはほんの少し、企業を渡り歩いてきた経営者としての、先代や、昔からの社員への気遣いも含まれていたのではないかと思う。収録中も収録後も、圧倒的な礼儀正しさと、気を遣わせないための気遣いをも、私は感じていた。きっと、𠮷野さんは、気遣いのカリスマなのではないだろうか。
他者への気遣いが人を傘に向かわせるのだとしたら、傘メーカーの社長として、これほどの適任者はいないだろう。
慮るカリスマ
金原ひとみ


















