カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

10001054

テレビ東京系にて放送中

201988日放送

倒産危機から奇跡の復活!
メガネ業界の風雲児 不死鳥伝説

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オンデーズ 社長
田中 修治(たなか しゅうじ)

週に1店舗のハイペースで出店し、国内に128店舗、海外に182店舗を展開するメガネチェーン「オンデーズ」。メガネ業界の売上が頭打ちになっている中、右肩上がりの成長を遂げる注目の企業だ。その先頭に立つのが、41歳の田中修司。今から11年前、田中は、倒産必至と言われたオンデーズを買収し、幾多の壁を乗り越えて見事に再生を果たした。そのオンデーズの魅力は、1500種類以上におよぶ豊富なプライベートブランドの品揃えと、高品質でありながらリーズナブルな価格設定にある。独自の戦略で快進撃を飛ばすオンデーズの最前線を追った!

RYU'S EYE

座右の銘

放送内容詳細

「熱狂的なファンを作る」独自戦略

オンデーズの強さは、高品質な商品をお手頃価格で提供していること。また、圧倒的な品揃えで同業他社を圧倒する。
子供向けの商品や、ビジネス用、カジュアル用などターゲットやシチュエーションに合わせた23ものプライベートブランドを持つ。中でもシニアに絶大な人気を誇るのが、「千一作」というプライベートブランド。福井県・鯖江市のメガネ職人の手作業によるフレームが約1万5000円で手に入る。これは、他社で購入すれば3万円は下らない代物だという。社長の田中が目標に掲げるのは、「一生オンデーズのメガネしか買わない」という熱狂的なファン作り。
高品質なのに、リーズナブルな商品開発はなぜ可能なのか。その現場を取材した。

波乱万丈!田中の仕事人生

社長の田中は、紆余曲折の仕事人生ともいえる。高校卒業後は就職をせず、依頼された仕事は何でも請け負うという便利屋さんがその始まり。以降、マンガ喫茶、携帯電話のショップ店などを経営するが、この事業がことごとく失敗。20代半ばで3億円近い借金を負う羽目に。しかし、ITバブルという時代の波に乗り、ウェブ制作の会社を起業し、借金を完済した。そして田中が30歳の時、大きな転機を迎える。それは、20億円を売り上げるものの14億円もの負債を抱え、破綻寸前だったオンデーズを買収したこと。周囲の猛反対をおさえ、安易に手を出した買収だったが、想像をはるかに超えた苦難が田中に襲い掛かる。倒産危機に何度も瀕しながらも挑戦を続けてきた田中の手腕に迫る。

常識破りの人材開発!

オンデーズでは、社員のやる気を引き出す仕組みをいくつも設けている。その一つが、年に一度行われる部長総選挙。
部長職に就きたい人は自ら立候補し、社員がその適任者を投票で選ぶというもの。店長になりたい人も、社員投票で決まる。その投票制がモチベーションアップにつながるという。常識にとらわれない、田中流の人材開発とは。

ゲストプロフィール

田中 修治

  • 1977年埼玉県狭山市生まれ
  • 1995年高校卒業後、便利屋に
  • 1997年マンガ喫茶、携帯電話ショップ、居酒屋などを経営
  • 2008年オンデーズを買収、社長に

企業プロフィール

  • 本 社:東京都品川区東品川2-2-8
  • 設 立:1989年(平成元年)
  • 売上高:約180億円
  • 従業員:約2200名(正社員1400人)
  • 店舗数:国内128店舗 海外182店舗

村上龍の
編集
後記

オンデーズにたどり着くまでの田中さんの人生は、「落ち着きのない」ものだった。将来を考えない、いい加減なものに見える。そして実際に「いい加減」だった。26歳で3億円の借金を背負い、30歳で、負債額14億円の会社を引き受ける。だが再生策は極めてオーソドックスだった。現場に通い、従業員の意識を変えていき、サービスの質を上げ、海外に事業展開する。たぶん、じっとしていられない性格なのだろう。しかし、「関わる人を豊かに」、考え方は普遍的で慎重に言葉を選ぶ。そしてなぜか、常にビジネスの本質をとらえる。

村上龍

読んで分かる「カンブリア宮殿」コラム

JMM Japan Mail Media 編集長 村上龍

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