社長の金言
"良い会社"でなければ "良い社員"をつくれない
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
一番大事なものを忘れかけていた“倒産の危機”
「従業員の幸せを追求する」という小松製菓の経営の根幹を作り上げた人物…それは、2代目社長・務の母、創業者の小松シキだ。8人兄弟の末っ子として生まれたシキは、早くに父や兄弟を亡くし、幼少期から丁稚奉公に出される壮絶な人生を歩んできた。そんな境遇の中でシキが生み出したのが「支えてくれる従業員を大切にする経営」だったという。しかし、1990年代に入ると…アイデア商品をヒットさせてきた小松製菓に大きな転機が訪れる。母から会社を引き継いだ務は、バブル景気の波に乗って、新商品を続々開発。店舗は18店舗に増やした。しかし、その投資の影響により、工場建設の借金や人件費がかさみ、赤字に転落、一気に倒産の危機にさらされたのだ。小松は「当時の私は“売り上げ主義”という病気にかかっていた。」と振り返る。そんな危機を乗り越えることができたのも…実は、社員を大切にする気持ちにあった。従業員と二人三脚で危機に立ち向かった感動の復活劇を徹底取材した。
伝統菓子を超えた大ヒット商品!涙の物語
伝統を守りながら積極的な商品開発に挑み続けている「小松製菓」には、最近大ヒットさせた商品がある。
それが、南部せんべいを細かく砕いて、最高級のチョコレートでコーティングした「南部チョコ」だ。2009年の発売以来、これまでに250万個を販売。今では売り上げ全体の2割を占める、経営の柱に成長したという。企画開発を担当したのは、青谷耕成(40歳)。しかし、この成功の影には知られざるエピソードがあった。当時社長だった務から「1000万円分のチョコを今すぐ全部捨てこい!」と言われたという。なぜ小松はそう指示したのか?そこには、伝統を守りながらも革新的な商品を生み出し続ける小松製菓の商売の根幹があった。
ゲストプロフィール
小松 務
- 1944年岩手県二戸 生まれ
- 1962年小松煎餅店に入社
- 1975年小松製菓に改称
- 1979年販売会社として「巌手屋」を設立
- 2000年小松製菓の社長に就任
- 2015年会長に就任
企業プロフィール
- 創 業:1948年
- 本 社:岩手県二戸市石切所字前田41番地1
- 売上高:約30億円
- 従業員数:260人
- 事業内容:南部せんべい製造、販売
村上龍の
編集
後記
波乱万丈の生涯で、テレビドラマにもなった小松シキさんが創業し、徹底して従業員を大切にしてきた。モチベーションアップのため、ではなく、「人を大事に」という、ごく当たり前だが、今や消滅しそうな哲学がベースになっている。加えて、高価な機械をためらわず導入するビジネスセンスも持ち合わせていた。務氏は、家出の果てに、会社を継いだが、シキさんの精神が自然に刷り込まれていたのだろう。「おばあちゃんの味」は、失われたら同じものは再生できない。大切な誰かといっしょに食べたら会話が弾む、そんな味だった。


















