カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

10001054

テレビ東京系にて放送中

20191212日放送

ニッポンの風呂文化を支えて90年
ロングセラーの入浴剤"バスクリン"

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バスクリン 社長
古賀 和則(こが かずのり)

1930年の発売以来、日本のお風呂文化を支えてきたロングセラーの入浴剤「バスクリン」。
今年、驚きのニュースが...粉末タイプの入浴剤としての売り上げが、あのギネスに認定されたのだ。しかし、その歴史は順風満帆だったわけではない。知られざる波乱万丈の歴史と復活劇に迫る!さらに、人気の入浴剤「きき湯」「日本の名湯」シリーズなど次々に生み出してきた開発の心臓部にも潜入、ロングセラーの秘密に迫る!

RYU'S EYE

座右の銘

放送内容詳細

ニッポンの名湯を再現する!

バスクリンと言えば、発売から約90年続くロングセラー。今年、「粉末タイプ入浴剤ブランドにおける最新年間売上金額」としてギネス世界記録®に認定される快挙も成し遂げた。「きき湯」や「日本の名湯」シリーズも人気だ。そんな入浴剤に重要なのは色や香りだけでなく「効能」だという。つくばにある研究所では開発者たちが自らバスタブに入り、入浴剤の効果や効能について検証していた。さらに「日本の名湯」シリーズは、実際に温泉地に赴き、各温泉地に正式に認められなければ商品にしないという徹底ぶりで開発していた。

バスクリン…新しい船出

「バスクリン」は、1897年に津村順天堂(現ツムラ)が発売した。しかし、入浴剤市場が頭打ちになるなどの理由で入浴剤事業は赤字に転落、ツムラは2006年に不採算事業のバスクリンを切り離すことに。その時、約200人の社員を新会社に移籍させる大仕事を任されたのが、現社長の古賀だった。古賀は、不安を抱える社員たち一人一人と面談、納得のいくまで話し合ったという。分社化後、2010年には社名をバスクリンに変え、入浴剤が大好きだという羽生結弦選手をCMに起用、攻めの広告戦略に打って出た。

ゲストプロフィール

古賀 和則

  • 1954年生まれ/広島県出身
  • 1977年創価大学卒業
  • 1979年津村順天堂(後のツムラ)入社/広島支店 営業
  • 2006年「ツムラ」から入浴剤事業を分社化し
    「ツムラライフサイエンス」を創業
    社長に就任
  • 2010年「株式会社バスクリン」に社名変更

企業プロフィール

  • 本 社:東京都千代田区九段北4-1-7 九段センタービル8階
  • 創 業:2006年
  • 資本金:3億円
  • 売上高:142億2200万円
  • 従業員数:217名

村上龍の
編集
後記

子どものころ、入浴剤といえばバスクリンしかなかった。お湯に、きれいな色と、香りが加わり、新鮮で、お風呂に入るのが楽しくなった。日本を代表するロングセラーだが、複雑な経緯も持つ。長い間、ツムラと一体だったが、まず分社化され、ファンドが入り、結局大手製薬会社に買収された。後発競合とのシェア争いもあった。それでもバスクリンは生き残った。「きき湯」をヒットさせ、ツムラ時代からの自然・健康志向は今だ脈々と息づいている。バスクリン、記憶に刷り込まれたその名の響きは、気持ちまで温かくさせる。

村上龍

読んで分かる「カンブリア宮殿」コラム

JMM Japan Mail Media 編集長 村上龍

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