今回は、過去にカンブリア宮殿に登場した島津製作所とテルモの、100年のものづくりがいかに命を救ったのか...医療機器メーカーとしての新型コロナとの戦いを取り上げる。
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
重症患者が次々生還「エクモ」の大活躍!新型コロナに挑むテルモ、次なる秘密兵器とは?
新型コロナの重症患者治療で必要不可欠となったのが、低下した肺の機能を回復させるための人工肺システム・ECMO(エクモ)。世界に先駆けて高性能の人工心肺装置を開発したテルモは、エクモでも国内トップシェアの実力を誇り、今回も1月の感染拡大を受けていち早く増産体制を作り上げて需要増に対応した。
年商6000億円を超えるテルモは、狭心症などの日帰り診療も可能になったカテーテル治療を日本に広めてきたメーカー。カテーテルを患部に届けるガイドワイヤーでは世界トップシェアを誇る。近代医学の父・北里柴三郎が発起人となり、1921年に国産初の体温計メーカーとして設立され医療現場を支えてきたテルモを貫くのは、北里の「医療を通じて社会に貢献する」という理念。
そんなテルモが、新型コロナで期待されるのが、秘密兵器とも言えるマシン。現在、アフリカでマラリアなどに感染した血液の病原体を低減させるために使われ始めた「ミラソル」だ。最新技術で医療分野で存在感を増すテルモの強さの秘密とは?
新型コロナ検出キットをスピード開発!「役立ってなんぼ」島津100年のものづくり
今回、新型コロナの感染拡大で大きな注目をあつめた、ウイルスへの感染を調べる「PCR検査」。3月に開発着手し、4月10日という速さで、従来の半分の時間で簡単にウイルスを検出できる試薬キットの発売を発表、業界を驚かせたのが島津製作所。そこに貫かれるのは「社会に役立たなければ製品の意味はない」という強い理念。明治時代、京都の仏具職人・島津源蔵が創業した島津製作所は「見えないモノを見る、計る」分析・計測機器の製造メーカーとして発展してきた。その名を世界に轟かせたのは2002年社員である田中耕一氏によるノーベル賞受賞。測ることが難しかったタンパク質を分析計測する方法の発見だ。現在では、ほとんどの食品メーカーが味の測定などに使うガスクロマトグラフから、製造メーカーが製品の内部構造を見るX線CTまで…膨大な数の企業が島津製作所の製品を使っている。その「社会に役立たなければ製品の意味はない」という理念を象徴するのは、2代目の島津源蔵が始めた医療用X線機器。日本で初めてX線撮影に成功して以来、学校まで作って医療現場へのX線普及に努めてきた。そして今回も、新型コロナに感染した患者を個別に撮影出来る移動式X線マシンが大活躍している。「役立ってなんぼ」の島津製作所、100年のものづくりの真髄に迫る。
島津製作所
- 本 社:京都市中京区西ノ京桑原町1番地
- 設 立:1917年(創業:1875年)
- 年 商:3,854億円(2020年)
- 従業員:1万3,182人(2020年)
- 本 社:東京都渋谷区幡ヶ谷2-44-1
- 設 立:1921年9月17日
- 年 商:6,289億円(2020年3月期・連結)
- 従業員:2万6,438人(2020年3月末・連結)
テルモ
村上龍の
編集
後記
期せずして、お二人は同じことを言った。新型コロナウイルス以外でも、社会のためにやっているので、今回のことは当然だと。島津製作所の社是「科学技術で社会に貢献する」、テルモの経営理念「医療を通じて社会に貢献する」。両社とも儲かったのではないかと勘ぐってしまうが、そんなことはないらしい。新型コロナは病院の秩序を破壊した。影響で通常の治療が受けられなくなった患者が続出した。病院に利益が上がるわけがない。社会貢献、今や誰もが使う言葉だ。だが両社が使うと、社会には、生命が充ちているのだと思う。


















