社長の金言
変化を楽しむことが 結果につながる
RYU'S EYE

座右の銘

放送内容詳細
途上国から世界に誇れるブランドを!
バングラデシュでのバッグづくりを皮切りに、ネパールのシルクを使ったストール、スリランカの石を使ったジュエリーなど、マザーハウスの途上国でのものづくりは順調に拡大し、現在、生産拠点はアジア6カ国となった。コロナでもその勢いは衰えない。今年8月には、銀座の一等地に新店をオープンした。肩から掛けても、背負っても使えるバッグや600グラムという超軽量の薄型リュックなど、コロナ禍で生まれた新作も大ヒットしている。
バングラデシュ工場で驚きのコロナ対策
途上国の工場も、コロナで大きな打撃を受けていた。バングラデシュではおよそ40万人が感染、一時は4000以上のアパレル工場が閉鎖となり、400万人が働けなくなったといわれている。そんな中、マザーハウスは、コロナで一人も解雇していない。稼働率は7割だが、以前と同じ額の給料を払い続けている。さらに工場で働く人々のコロナ対策を徹底、検温・マスク・うがいなどの習慣がないバングラデシュの従業員に感染予防の大切さを訴え、感染から守っていた。
輪廻転生?古いのに新しいバッグ
マザーハウスはコロナ禍で、これまでに無かったバッグを生み出した。その名はRINNE(リンネ)。古くなったマザーハウスのバッグを回収、使える皮を切り取って組み合わせ、新たにつくるバッグだ。このバッグの製作をバングラデシュではなく、コロナで仕事の激減した日本の修理工場に依頼、熟練の技術で驚きのバッグを生み出していた。
ゲストプロフィール
山口 絵理子
- 1981年埼玉県生まれ 慶應義塾大学卒業
バングラデシュの大学院で2年間学ぶ - 2006年「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をミッションに株式会社
マザーハウスを設立
企業プロフィール
- 本 社:東京都台東区台東2-27-3
- 創 業:2006年3月
- 店舗数:国内35店舗、海外11店舗
- 従業員数:約700名 ※世界6カ国に工場
村上龍の
編集
後記
よく笑う人だ。だが、わたしは、彼女が「笑わないとき」「笑えないとき」のことを考える不登校、柔道部のころ、そしてバングラデシュを初めて訪れたとき、工場に行ってみたら誰もいなかったとき、デザインを考えるとき、銀座に出店すると決めたとき、そしてコロナ、番組では何とかなっている感が出ているが、ダッカのロックダウンは参ったはずだ。それでも山口絵理子さんは、解決の糸口を何とかして見つけだし、いつの間にか、笑っている。これまでもそうやって自然な笑顔を得てきた。確証のある、強い笑顔なのだ。