社長の金言
他社の先を走れば個性がより強固になる
放送内容詳細
「家具店に見えない家具店」で急拡大!トータルコーディネート戦略とは
「低価格をウリにした家具」と「高級すぎて手が出ない家具」、二極化する日本の家具業界で、独自路線を走るのが全国に約30店舗を構えるリビングハウスだ。販売する家具は、安くもないが高すぎない中間の価格帯。10年前と比べ売り上げを3倍以上に伸ばす秘密は、お洒落な小物から花、アートまで、まるでインテリアショップのような店にある。小ぶりな店内ながら多くの店員が配置され、客たちに部屋のコーディネートをアドバイス。必要なら3Dソフトも駆使して素敵な室内作りのノウハウを教えていく。社長の北村がこだわるコンセプトは、単なる「家具販売」でなく、「素敵な室内空間を売る」ことなのだ。トータルコーディネートされた空間をより多くの人に伝えるために、店内にお洒落なカフェや、英会話教室を誘致するなどユニークな取り組みも行っている。
1000軒の家に家具を配送した3代目!じり貧の家具業界を救え
大阪の家具店の3代目として生まれた北村は、北欧デンマーク家具の会社に入社、自らトラックを運転し1000軒の家へ家具を配送。家の外観は立派でも、室内は決して素敵とは言えない光景にビジネスチャンスを見出す。実家の家具店リビングハウスを継ぐと「トータルコーディネート戦略」で客の心をつかむ。さらに現在、苦境にあえぐ地方の家具メーカーの再生も手がけている。リビングハウスのノウハウを惜しげもなく伝授、大胆な店舗改革を行うことで何軒もの家具店を再生してきた。家具業界に新風を巻き起こす、若きトップの挑戦を追う。
ゲストプロフィール
北村 甲介
- 1977年大阪府 生まれ
- 2004年リビングハウス 入社
- 2011年代表取締役社長就任
企業プロフィール
- 大阪本社:大阪市西区南堀江2-10-8
- 設 立:1942年3月
- 従業員:223名
村上龍の
編集
後記
おしゃれという言葉が何度も出てきた。北村氏のおしゃれは地に足が付いている。大阪の生まれた街、家具店が51軒あったが、今は10軒に減った。ほとんどの店が箪笥を作っていたという。消えた箪笥が、彼の脳裡にある。昔、北欧の家具会社で、1年半で1000軒の客に配送し、違和感を持った。家具は高級なのに部屋全体はどこか垢抜けない。おしゃれが芽生える。社長に就くと、オリジナル商品を拡大し、海外のブランドと組む。おしゃれは、消えた箪笥とどこかでつながっている。