"世界一"とも称される豪華寝台列車「ななつ星in九州」。外装から内装まで全てのデザインを手がけた水戸岡鋭治の仕事に密着する。鉄道デザインの第一人者だが、水戸岡のもとには、鉄道、駅、公園、ホテル、カフェまで、全国各地から様々な依頼が殺到している。水戸岡のデザインを通じて、地域が活性化するという期待があるからだ。「作品ではなく、ヒット商品を作ることが自分の使命」と語る水戸岡。何が人々を惹きつけるのか?驚きの仕事術に迫る!
社長の金言
非常識を 常識化するとヒットする
放送内容詳細
片道4000円台で感動体験!新たな観光列車が出発
2022年9月、九州に新たな観光列車が走り出した。佐賀県と長崎県を結び、海沿いを走る「ふたつ星4047」。デザインしたのは水戸岡だ。片道料金は4000円台。リーズナブルな価格だが車内は豪華絢爛。ワクワクする工夫が随所に散りばめられている。オリジナルの駅弁と絶景も味わえる鉄道旅だ。さらに、「ななつ星」の大規模なリニューアルも始まった。目玉は列車内には初となる本格的な「茶室」だ。こうした鉄道デザインの第一人者である水戸岡だが、仕事は鉄道だけではない。駅や公園、ホテル、カフェなど、全国からさまざまな仕事が舞い込んでいる。
稀代のヒットメーカー!運命を変えた出会いとは?
水戸岡は小さい頃から話すのが苦手、勉強も苦手。付いたあだ名は「鋭治(えいじ)」をもじった「鈍治(どんじ)」。ただ、絵を描くことだけが得意で、デザインの道を志したという。当初はイラストを描くのが主な仕事だったが、39歳の時、当時のJR九州社長と運命的な出会いを果たす。民営化したばかりで経営に苦しんでいたJR九州は、これまでにない新しさを求めて、鉄道デザインを水戸岡に託すことにした。すると、水戸岡は斬新なデザインの列車を次々と世に送り出していった。
ゲストプロフィール
水戸岡 鋭治
- 1947年 岡山県生まれ
- 1965年岡山工業高校デザイン科卒
サンデザイン入社 - 1972年ドーンデザイン研究所 設立
- 1988年初めて列車のデザイン
- 2013年ななつ星in九州 デザイン
企業プロフィール
- 設 立:1972年
- 創 業:1972年
- 従業者数:10数名(2022年9月時点)
- 売上収益:非公開
村上龍の
編集
後記
水戸岡さんは、自分の作品を「商品」と呼ぶ。出世作となった1992年の787系つばめでは、基本コンセプトから外観、内装、システムまでを総合的にデザインした。「建築空間を作る感覚で、町並や住宅、ホテルを車内に持ちこむこと」それはどう考えても、作品だが、なぜ商品なのか。「作品」には、客の反応や、反映がない。客に喜んでもらわなくてはデザインする意味がない、水戸岡さんはそう考えているのだ。6歳児、65歳が喜べば、すべての人が喜ぶらしい。正しい気がする。


















