放送内容詳細
【コンビニからバナナまで!伊藤忠商事の「川下」戦略とは?】
総合商社といえば、エネルギーや資源などを仕入れて売る「川上」ビジネスが収益の多くを占める。しかし、伊藤忠商事が力を入れているのは「川下」。「消費者に近づく」マーケットイン戦略を推し進めている。それを実行するのが、多くの子会社。ファミリーマート、バナナで有名なDole、ほけんの窓口などなど・・・いずれも伊藤忠商事の傘下だ。マーケットイン戦略によって業績を大きく伸ばした伊藤忠商事は、今や学生の就職人気ランキングの1位に君臨する。その強さの秘密に迫る。
【破綻の危機から復活した伊藤忠】
伊藤忠商事の歴史は1858年、伊藤忠兵衛が麻の布の行商をしたのが始まりだ。戦後は繊維だけでなく、航空機や自動車、石油などの取り扱いを伸ばし、総合商社としての地位を確立した。しかし、不動産や金融商品などの投資に失敗し、バブル崩壊で多額の負債を抱えてしまう。経営破綻まで囁かれるほどのどん底だったが、丹羽宇一郎社長の時代に損失処理を断行。その後、岡藤正広社長の時代には「マーケットイン」戦略を推し進めて、2021年3月期決算では純利益・株価・時価総額の「商社3冠」を初めて達成。一気に業界トップへと飛躍した。
【反政府デモに大洪水!危機を乗り越えた男】
会長となった岡藤から次代の指揮を任されたのが、現社長の石井だ。学生時代はラガーマン。誰よりも早く混戦に飛び込むフランカーとして、高校時代には花園に出場したほどの実力者だ。石井がフランカー魂を発揮したのが、伊藤忠タイ会社の社長時代。2010年の赴任早々に反政府デモが起きたのだ。市内で激しい銃撃戦が起き、戒厳令が敷かれる中で陣頭指揮をとった。翌年には大洪水が発生。郊外からバンコクに洪水が迫るという危機を乗り越えながら、ビジネスを止めずに業績を大幅に上げた。そんな石井が仕掛ける新たな戦略とは?
ゲストプロフィール
石井 敬太
- 1960年東京生まれ
- 1983年早稲田大学法学部卒業
伊藤忠商事入社 - 2010年伊藤忠タイ会社社長
- 2021年伊藤忠商事社長COO就任
企業プロフィール
- 東京本社:東京都港区北青山2−5−1
- 創業:1858年
- 資本金:約2500億円
- 従業員数:約12万8000名(連結)
村上龍の
編集
後記
高校時代ラグビーの選手だった。2年生で花園に出場、敵は強豪だ。スクラムが潰れた瞬間、対する相手が突っ込んできて、ボールを持った敵が、脇を抜けトライ。ゲームに敗れた。「おれのせいで負けた」配属されたのは化学品部門で、赤字となり、目に見えない損失があった。再建で実績を残し、タイの会社の社長に。バンコクで騒乱に直面し、大洪水に見舞われた。それらすべて乗り切った。高校時代、自分の役割を果たせなかった。今度こそボールをつなぐ、売上高約12兆円の社長はいつもそう思っている。


















