カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

1161155

テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

20231221日放送

栗山英樹流 ビジネスに生きる
世界一の組織活性術

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WBC日本代表 前監督
栗山英樹(くりやま ひでき)

今年3月、WBCで日本代表を世界一へと導いた栗山英樹。歴代の日本代表監督に比べるとプロ野球の選手生活は7年と短く、実績面でも目立った結果を残さなかった。そんな中、優勝の要因として注目されたのが栗山流「マネジメント力」と「人材活用術」だ。選手との対話、コミュニケーションを重視し、「信じる」気持ちで選手を鼓舞し続けた。そのリーダーシップぶりは、今や行政や企業、教育の現場から熱い視線を注がれている。栗山はどのようにして選手個々の力を最大限にまで引き出したのか?密着取材を通して栗山英樹という男を探り出しながら、栗山流「人材育成術・組織活性論」に迫る!

未公開インタビュー

座右の銘

放送内容詳細

『誠意をもって人を生かす!』栗山流マネジメントの秘密

WBCでの死闘から半年以上経った今も、栗山人気は衰えを見せない。全国の企業や警察など講演会の依頼は殺到し、商業施設でのイベントにも引っ張りだこ。栗山のまわりは常に人だかりが絶えない状況だ。栗山は子供向けのイベントには優先して応じ、ノーギャラでも現地を訪れる。「未来を担う子供たちと真剣に向き合いたい」、それが栗山の考え方だからだ。WBCで栗山は「誠意」を何よりも大切にした。選考した30人の選手全員とじっくり対話を続けながら、メジャー開幕を控えた大谷やダルビッシュらも説得し、出場へこぎつけた。さらに栗山の信念にあるのは「常識を疑う」。とにかく「非現実的」というフィルターを嫌う。今もイベントやテレビ出演では台本を見ず、現場の状況に応じてどんどん進行を変えていく。日ハム監督時にも大谷を二刀流として育成し、周囲の批判を物ともせず大成させた。さらにWBCでは、当時日本で無名だったヌートバーに代表入りを打診するなど、常に「常識を疑えば、新しいものが生まれる」という信念を持ってきた。その戦略は「勝つ」ことよりも「人を生かす」ことを優先して生まれてきたものだという。そしてもう一つ栗山が大切にしているのが「ビジョン」だ。どんなメンバーで戦い、どんな展開で勝ち上がっていくか?あらゆるシチュエーションを鮮明に浮かび上がるまでひたすら考え抜く。WBCでは「決勝の9回、大谷がトラウトを三振に仕留め優勝する」というビジョンが、栗山には準決勝の時点で見えていたという。

病魔と戦ったプロ人生 逆境から身につけた『突破力』

栗山の野球人生は逆境との戦いだった。少年野球ではエースで4番、プロに憧れ創価高校に入学するも甲子園の夢はかなわなかった。教員を目指し東京学芸大学に入学。教員免許を取得するも、プロ野球への夢を諦めきれず、ヤクルトの入団テストを受験しドラフト外で入団を果たす。しかし、2年目にメニエール病を発症。1軍と2軍を行き来する生活に。それでも病魔と闘いながらスイッチヒッターとして努力を重ね、6年目には1軍に定着。ゴールデン・グラブ賞も受賞した。しかし、病は根治せず29歳の若さで現役を引退。7年という短いプロ生活だったが、その逆境の連続は監督時代の大きな武器になったという。うまくいかなかったことを教訓にすることで、解決方法へたどり着くプロセスへの柔軟な発想が身に付いた。それにより次にピンチが訪れても自然に突破口を見出すというのだ。2012年から日ハムの監督を務め、就任年にいきなりリーグ優勝。2016年には2度目のリーグ優勝。さらに日本一にも輝いた。栗山の自宅は北海道・栗山町。2002年、広大な土地に私財を投じて天然芝の少年野球場「栗の樹ファーム」を造った。目的は「子供が夢を育む舞台」。野球界の未来を見据え、野球教室や大会などを開催している。

ゲストプロフィール

栗山英樹

  • 1961年東京都生まれ
  • 1984年東京学芸大学卒業後、ドラフト外でヤクルトスワローズ入団
  • 1989年ゴールデン・グラブ賞 受賞
  • 1990年引退 解説者、スポーツジャーナリストとしてスポーツ全般の魅力を伝える
  • 2012年北海道日本ハムファイターズ監督就任 2021年まで10年間務める
  • 2021年第5回WBC監督就任

村上龍の
編集
後記

1984年テストを受けヤクルト入団。86年、規定打席には足りなかったが打率.301。このころの必需品はワープロ。まだPCが普及していないころ、コーチからのアドバイスなどを記録していた。89年ゴールデングラブ賞を受賞。広い守備範囲、ダイビングキャッチでの球際の強さは見せ場を作った。「ホームランを打つと視線が全部集まる、グラウンドを支配できる。それと同じ気分でした」栗山さんが自分のことを話すことは極めて少ない。でも、ダイビングキャッチのことを話すときは、とても、うれしそうだった。

村上龍

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