カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

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テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

2025327日放送

100年企業のサバイバル経営

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高砂熱学工業 社長
小島 和人(こじま かずひと)

国立競技場、麻布台ヒルズ、東急歌舞伎町タワー、近年新たにできた施設など数多くの空調設備を手がけているのが高砂熱学工業だ。温度、湿度だけでなく、清浄度なども操る高度な空調技術が注目され、最近では半導体工場などの案件も手掛ける。この業界では施工実績ナンバー1を誇り、売り上げは3600億円を超える。「歴史にないものは作る」創業者のパイオニア精神は今でも受け継がれ、水素エネルギーの分野では宇宙を視野にいれた開発にも乗り出している。知られざる空調のガリバーの正体を追う!

社長の金言

目指すは社員と客の幸せ 利益は後からついてくる

未公開インタビュー

座右の銘

放送内容詳細

身近なところに「高砂」 なぜ空調の王者に?

高砂が手がける施設は日本中にある。日本一の超高層ビル・麻布台ヒルズもその一つだ。地下にある空調設備には大型の熱源があり、そこで作られた暖かい水や冷たい水が各フロアに送られ冷暖房が行われている。商業施設のほかにも、東京ドームの気圧をコントロールし、屋根を膨らませることも。また、温度や気圧だけでなく、空気の清浄度もコントロール。高い清浄度が求められる半導体工場に効率が良いクリーンルーム設備を導入した。その実力は注目を集め株価はこの2年で約2倍に上昇している。

“日本空調の父” 初代社長から受け継がれるDNA「歴史にないものを作る」

高砂の初代社長・柳町政之助は“日本空調の父”と呼ばれ1920年、日本で初めて空調の専門書を刊行。日本で初めて大型の空調設備を開発した。「歴史にないものはつくる」柳町の思いは現社長の小島にも受け継がれている。小島直轄の「ムーンショットプロジェクト」は、ビジネスの芽がある最先端の研究を社内で募集し、研究に没頭させるというもの。水素を20年間研究していた社員は、水から水素を作り出す「水電解装置」の開発に従事。月面にあるとされる水から水素と酸素を生みだす取り組みが始まるなど「歴史にないもの」を作り続けるDNAは今も受け継がれている。

人手不足に革命を! 未経験の主婦でも建設業界に!?

慢性的な人手不足にある建設業界。空調設備で建設現場に関わる高砂は、画期的な取り組みをいち早く始めている。その拠点が「T-Base」という工場。これまでは資材を建設現場に送り組み立てていたが、建設フローを逆転させ工場で資材を組み立てユニットとして現場に送る。あらかじめ工場で組み立てることで、現場での作業時間が10分の1になる例も。また工場で組み立てられることで、マニュアル化でき、建設業界未経験の主婦も働けるという。建設業界の人手不足を救う取り組みも始めている。

ゲストプロフィール

小島 和人

  • 1961年愛媛県生まれ
  • 1984年山梨大学卒業 高砂熱学工業に入社
  • 2019年取締役 就任
  • 2020年代表取締役社長 就任

企業プロフィール

  • 本社:東京都新宿区新宿6丁目27番30号
  • 創業:1923年
  • 資本金:131億3400万円
  • 売上高:3633億円(2024年3月期)
  • 従業員数:2230人(単体)

村上龍の
編集
後記

100年前の1923年、温度、湿度、清浄度などの設備が、今後日本で普及すると考えた初代社長。ダイキンのように空調機器自体を製造しているわけではない。オフィスビル、大学、病院、工場といった大規模な設備、施工などを請け負う。2023年3月期決算は増収増益、受注戦略を変えた。支店間で売上高を競うのではなく、会社で利益が出る仕事を選ぶ。建設業で初めて売上高の目標を外している。売上高の目標を外すという建設業は考えられない。自信があるのだろう。約100年、空調に命を得てきた自信だ。

村上龍

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