須黒清華のサ~ヤブレッド!~突き進め!競馬道~
いよいよ2週間後に迫った
「日本ダービー」
3歳馬が挑む、一生に一度の大舞台。
どの馬も、どの陣営も、とにかくここを目指してデビューからレースを戦ってきます。
ただ今年は特に、その陣営の熱い思いを感じています。
その理由は、トーセンレーヴの存在。

矢内アナのブログにもありましたが、トーセンレーヴは先々週の青葉賞で惜しくも権利を逃し、ダービー出走が絶望的となりました。
しかし、陣営は先週のプリンシパルステークスに連闘して権利を取りにいく道を選びました。
これには驚きました。
連闘は、馬にかなりの負担を強います。
しかも、2週続けての長距離輸送。
仮にここで結果を出したとしても、後にはかなりの疲労が残ってしまいます。
プリンシパルステークスからダービーまでの間は、3週間しかありません。
つまりこれは、大きな賭けだったのです。
私はこれを聞いて、「本当に大丈夫??」と不安になりました。
「馬がかわいそう!!」
とまで思いました。
陣営も当然、まわりからの批判は覚悟していたと思います。
でも・・・。
ダービーはそれだけの価値があるものなのです。
2008年に産まれたおよそ7000頭のうち、ダービーに出られるのはわずか18頭。
「出られなければ、勝つこともできない。」
一生に一度のビックタイトルを手にするチャンス。
だからこそ、誰もが文字通り喉から手が出るほど欲しいもの。
それがダービーの出走権なのです。
連闘という難しい条件に挑戦した馬主、陣営、そして、何よりもトーセンレーヴ自身に、私たちはダービーの大きさを教えられました。
実況の矢野さんはレース直後、
「ここまで仕上げた陣営に、敬意を表したい。」
と言いました。
その通りです。
ゴールの瞬間、熱いものがこみ上げてきたのは、まさにその陣営の思いを感じたからなのです。
それはトーセンレーヴの陣営だけではなく、プリンシパルステークスに出走した18頭全ての陣営の思い。
トーセンレーヴは残り17頭分の思いも胸に、ダービーへ向かうんですね。
もちろん!!
本番はこれから!!
ここで喜んでいてはいけないのです。
あとは無事に本番を迎えてくれることを祈るのみ・・・。
激闘を終えたトーセンレーヴの様子を見に、栗東トレーニングセンターへ行ってきました。

お食事中、なかなか顔を見せてくれません・・・。
綺麗なお尻ですけど。
でも、カイバをもりもり食べている姿に、ちょっと安心しました。

ご飯のあと、やっとこっちを向いてくれました。
やんちゃっぷりも相変わらず。
狙っている目・・・。

「遊んで遊んで~!!」
びよ~んと首を伸ばしてくるのが可愛くて。
元気そうで良かったと、思わず笑顔になりました。
連闘で挑むダービーについては、誰に聞いても「厳しい。」と言います。
でも!!
連闘でダービーの権利を取った馬だって、今までいないのです。
出れば勝つチャンスはあるのですから!!
何があるかなんて、誰にもわかりません。
ディープインパクトの息子で、ブエナビスタの弟。
超良血がゆえに、産まれる前から注目を集めていたトーセンレーヴですが、
今はその背中に、大きな大きな期待と責任、そして夢も背負うことになりました。
その重圧を背負った彼の走りは、また私たちに大事な何かを教えてくれそうです。