日経スペシャル ガイアの夜明け

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2012年1月17日 放送 第500回

本格決戦!軽自動車ウォーズ~なぜホンダは"軽"に賭けたのか?~

頭打ちが続く国内の自動車市場の中、人気を集めているのが軽自動車。低燃費や安い税金などの経済性に加え、クルマ自体も進化したことで普及が進み、すでに2世帯に1台は軽を持っている計算になる。こうした中、各メーカーも主戦場として一斉に力を入れ始めた。ダイハツやスズキといった軽中心のメーカーはもちろん、去年秋からトヨタが扱い始めるなど、国内メーカーのすべてが軽市場に参入する事態となった。まさに「軽自動車ウォーズ」の幕開けだ。ここでの優劣が国内市場生き残りの条件になることは間違いない。これまでメーカーからもユーザーからも「軽く」見られがちだったが、ここにきて一躍主役に躍り出た軽自動車。社を挙げて逆襲に転じるホンダの戦いを中心に、各社が火花をちらす最前線を取材する。

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内容詳細

軽「で」いい、から 軽「が」いいへ・・・

軽自動車ユーザーの一般的なイメージは、「地方」「女性」「セカンドカー」。しかし、ここにきて、「都会でも」「男性でも」「ファーストカーでも」というユーザーが増えてきているという。低燃費や税金の安さだけでなく、各社の競争激化で、車自体も大きく進化していることが理由。かつては高級車に搭載されていた最新機能も惜しみなく投入されている。その驚きの性能とは。。。そして今や、高級セダンやスポーツカー、果てにはアメ車から、乗り換える人たちも出始めた。積極的に「軽」を選び始めたユーザーたちの実態を取材する。

軽を「軽く」見ていた・・・ HONDAの誤算と逆襲

軽自動車を自ら開発・製造しながら、軽人気に乗り遅れたのがHONDAだ。ハイブリッド車や小型車に力を注ぐあまり、5年も軽自動車の新車を投入しなかった。その間、ライバルにシェアを奪われ、2011年度上半期は、他社のOEM車を売る日産にも抜かれ、4位に沈んだ。日本市場を統括する責任者、峯川尚常務は、「これまで軽に力を入れてこなかったのは事実。でもホンダの4輪はもともと軽自動車から始まった。これからは軽自動車を大きな柱と位置付けて力を入れる」と悲壮な決意を語る。峯川さん自ら軽プロジェクトの先頭に立ち、社を挙げた巻き返しが始まった。その先兵となるのが12月に発売した新型車「N-BOX」だ。 開発責任者にはかつてF1のエンジンや日米のヒット車を担当してきた浅木泰昭さんを抜擢。走りや性能で他社には負けられないと、一から開発に取り組んだという。しかし、根っからのエンジニアの浅木さんには弱点があった。それは軽自動車のメインユーザーの女性。その目線で車を開発したことがなかったのだ。果たしてHONDAの軽は再びユーザーを振り向かせることができるのか・・・

軽を売るには女性に好かれる店づくりを・・・

軽自動車市場でNO1のシェアを持つダイハツ。リッター30キロという低燃費車「ミラ・イース」の発売で、さらに勢いを増している。しかし、ダイハツの真の強さは車だけではない。店舗を訪れてみると、店内には一切車を置かず、出てくる茶菓子は有名シェフが手掛けたスイーツ。充実した雑誌コーナーに広くて開放的な子供スペース。これらはすべてメインターゲット、女性目線を意識した店づくりなのだ。毎月、店舗独自に客アンケートを分析。厳しい女性の声を吸い上げ、すぐにカイゼンを図る。取材した店舗の店長は「女性は車そのものよりも、買いやすい、来店しやすい雰囲気を重視する。車を売るにはまず店づくりから」と話す。 一方、賑わうダイハツ店を悔しい思いで見つめる一人の男がいた。千葉・木更津でダイハツの目の前に店を構えるホンダカーズ千葉・長須賀北店の奥山憲一店長だ。このところ、軽自動車目当ての客を取られて大苦戦。成績は千葉の販売会社の中でも最下位レベルだ。ホンダ本体の軽重視戦略にも、「正直、利幅の大きい普通車を売ってきて、これまで軽をバカにしていたので・・・」と困惑気味。 そんな長須賀北店に大きな転機が訪れる。N-BOXの販売を機に、いっそのこと軽自動車と小型車の専門店にしてしまおうというプロジェクトが始まったのだ。多額の投資をして店舗も変え、サービスもすべて一新。女性にも入りやすく、買いやすい店を目指すことになった。ホンダ全体からしても初の取り組み。すべてはそう簡単には進まない。試行錯誤の末、生まれ変わることができたのだろうか・・・。

今週のピックアップ曲 ― あの場面でかかっていた名曲は何? ―

アーティスト リチャード・カーペンター
曲名 イエスタデイ・ワンス・モア
アルバム 新たなる輝き〜イエスタデイ・ワンス・モア

本編29分11秒。
女性に人気の「ダイハツカフェプロジェクト」。気軽に入れる店舗を目指したダイハツは女性目線の店舗作りに取り組み、顧客満足度をアップさせた。 このシーンで使用している曲は「イエスタデイ・ワンス・モア」。 カーペンタズの兄、リチャード・カーペンターによるソロアルバム「新たなる輝き〜イエスタデイ・ワンス・モア」に収録されている。

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