日経スペシャル ガイアの夜明け

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2012年7月3日 放送 第523回

夏の味覚 争奪戦~安くておいしいウナギはどこに?~

夏の風物詩、土用の丑の日。暑いこの時期を乗り切ろうと、日本人は江戸の昔からウナギを食べてきた。しかし、その夏の味覚が今年、ピンチを迎えている。稚魚のシラスウナギが、3年連続の記録的不漁で、取引価格が高騰しているのだ。もちろん私たちが口にする蒲焼きの値段も、文字通り"うなぎ上り"。取材したある店では、うな重が去年の倍の値段に・・・。客足は遠のき、廃業に追い込まれる店も続出している。
おいしいウナギをより安く提供できないか・・・。この夏、外食業だけでなく、流通業、商社が奔走している。未知なるウナギを目指してアフリカに飛んだ業者もいる。
日本人に長く親しまれてきた伝統の味を守ろうと繰り広げられている戦いを追う。

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内容詳細

このままウナギは高級魚になってしまうのか・・・・

日本で消費されるウナギはほとんどが日本、そして中国や台湾で養殖されたウナギだ。その養殖は、稚魚のシラスウナギを河口付近で捕ることから始まる。そのシラスウナギが3年連続で不漁。実はウナギの生態はいまだに全容が解明されておらず、激減の明確な理由は分からないという。日本だけでなく中国でも状況は同じだ。
仕入れ価格が高騰したため、ウナギ専門店だけなく、ファミレスやコンビニ、スーパーに至るまで、私たちが口にするウナギの値段も高くなる一方。このままウナギは高級魚になって庶民の口には入らなくなってしまうのだろうか・・・・。日本各地、そして中国を緊急取材。今いったい何が起こっているのかに迫る。

庶民に手の届くウナギを提供できるか・・・大手スーパーの苦悩

ウナギ専門店や外食以外で、庶民の食卓に安くおいしいウナギを提供しているのがスーパーだ。関東を中心に265店舗を構えるマルエツもその一つ。夏はウナギが最も売れる時期だ。スーパーにとっても大きな売り上げを期待できる目玉商品だ。しかし、今年は勝手が違う。何とか全国を駆け巡って店頭に並べる量は確保したものの、仕入れ値は高騰。これを単純に店頭価格に反映させてしまうと、庶民が手を出せず、売り上げは期待できない。
何とか客に値ごろ感を感じてもらい、買ってもらえるにはどうしたらいいか・・・。担当者が日々、頭を悩ませていた。土用の丑の日を前に、どんな決断を下すのか・・・。

世界中からおいしいウナギを日本へ・・・奔走する商社

6月の成田空港。アメリカから天然ウナギが輸入されてきた。日本で消費されるウナギは、ほとんどが日本や中国、台湾で養殖されたニホンウナギという種類。しかし、世界には19種類のウナギがいるといわれている。今年、ニホンウナギ激減の激減を受けて、海外のウナギを調達する取り組みが強まっている。さっそく、東京の商社が輸入したアメリカ産のウナギが専門店で取り扱われることになった。仕入れ値が安いため、通常、2000円のうな重が、アメリカ産だと1300円で提供することが出来た。果たして、そのお味は・・・。

一方、ウナギの町として知られる静岡県浜松市。今年の現状にはどの業者も悲鳴を上げていた。そこで立ち上がったのが、浜松に本社を置く、昭栄商会。主にバイクや楽器の部品を海外から調達する小さな商社だが、地元のウナギ専門店の依頼を受けて、今年初めてウナギを取り扱うことにしたのだ。
6月、特命チームが向かった先は、なんとアフリカの島国、マダガスカルだった。首都から600キロ離れた町で、ウナギの養殖場があるらしいという情報を頼りに、現地に乗り込んだ。もちろんアフリカにいるのはニホンウナギとは種類が違うウナギだ。陸路を丸2日間かけて奥地へと移動した特命チーム。果たして、日本人の口に合う、美味しいウナギは見つかったのか?

今週のピックアップ曲 ― あの場面でかかっていた名曲は何? ―

アーティスト 林ゆうき
曲名 OPTICAL ILLUSION
アルバム 左目探偵EYE オリジナル・サウンドトラック

本編23分15秒。
安くて美味い鰻をどう提供するかが課題となる鰻業界。
スーパー・マルエツは一人前で598円のひつまぶしセットを開発し、テスト販売をしてみるが、馴染みの無さからなかなか売れない。そこで試食を行うと、値段と味を気に入った客が次々に買って行った。 このシーンで使われている曲は「OPTICAL ILLUSION」。作曲家・林ゆうきによるアルバム「左目探偵EYE」に収録されている。

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