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2018年9月11日 放送 第831回
フェリー 時代の波に乗る
放送内容詳細
雑魚寝は今や昔・・・フェリーが“海上の豪華ホテル”に大変貌!

人と車を乗せるカーフェリー。以前は大部屋で雑魚寝のイメージが強かったが、今は違う。船内は、まさに「海上のホテル」とも呼ぶべき、快適な空間に変貌していた。豪華なバイキングをはじめ、無料で楽しめるラウンジショーなど様々な趣向で多くの利用者を魅了する。この豪華フェリーを運航するのが、名古屋に本社を置く「太平洋フェリー」。名古屋〜仙台〜苫小牧を結ぶ定期航路を持ち、船は専門誌が行う人気投票のフェリー部門で26年連続1位を獲得。まさに豪華フェリーの先駆けだ。太平洋フェリーのように、100km以上の中・長距離フェリー航路を持つ会社は日本に10社ほどあるが、ここ数年、各社とも“豪華設備”や“エンターテインメント”を売りにした新型船を続々投入。フェリー旅の人気は一気に高まっている。
そんな中、NO1の座を守りたい太平洋フェリーは、さらに利用客の満足度を上げようと、秋の旅行シーズンに向けて「食」を強化する戦略に乗り出した。時間を持て余しがちな船旅の中で、食事の質が利用者の満足度を左右するためだ。客の声を聞くと、重要な顧客層であるシニア層から意外な不満が上がっていることが分かった。さっそく担当者の櫛田英貴さんが改革に乗り出すが、船の上では制約も多い。そんな中、定期航路をうまく利用することである新メニューを思いつく。9月上旬、そのメニューがお目見え。果たしてシニア層の心と舌をつかむことが出来たのだろうか?
新しい船で新しい客を乗せる!「完全個室」フェリー出航

愛媛県西条市に本社を置く四国開発フェリー。「オレンジフェリー」の愛称で愛媛と関西を結び、地元の足として親しまれてきた。しかし、最盛期には年間40万人を誇っていた乗客数も今では20万人に半減。現在運航しているフェリーは建造からおよそ20することを決めた。新造船は、業界では日本初となる「完全個室」フェリー。“雑魚寝”というかつてのイメージを完全に覆す船で勝負する。
しかし旅客営業部の苅田浩二さんには課題があった。「利用客の7割が地元愛媛の人たち。県外からの利用者を増やさなくては…」。茢田さんが目をつけたのは「しまなみ街道」だ。広島県の尾道から愛媛県の今治まで8つの島々を9本の橋でつなぐ「しまなみ海道」は瀬戸内海の絶景をのぞめることから“サイクリストの聖地”として全国からサイクリング客が訪れる。この層をがっちりつかめないか・・・。そう考えた苅田さんは、フェリー業界初となるサービスを生み出す。8月下旬、新船が運航を開始。サイクリング客の反応は・・・。
運送業界の「働き方改革」にチャンスあり!フェリーに熱視線

日本の物流を支える長距離トラックドライバー。しかし、その労働環境の厳しさから、ドライバー不足が深刻化している。働き方改革が叫ばれる中で、フェリーでの輸送が今注目を浴びている。太平洋フェリー」にとっても、貨物部門の売り上げは全体の約7割を占める中核事業。その主流は、港までトラックがコンテナを運び、そのコンテナだけフェリーで輸送するという方法。これならドライバーは港と顧客の間を運転するだけで済む。運送業界の働き方改革にもマッチし、注目が集まっている今こそ、新規顧客獲得のチャンスだ。そこへ興味を示したのが、大手のお菓子メーカー。三重の工場から商品のほとんどをトラックへ輸送している。さっそくフェリーで輸送してみることにしてみた。その結果は・・・。
そんな中、9月6日。北海道で大地震が発生した。飛行機や新幹線などがストップする中、当日も通常運航を続けていたのがフェリーだ。太平洋フェリーも災害に急きょ対応。多くの物資とともに自衛隊の車両なども満載し、被災地へ向かった!その裏側を取材。
今週のピックアップ曲 ― あの場面でかかっていた名曲は何? ―

アーティスト | 得田真裕 |
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曲名 | 小児外科 |
アルバム | グッド・ドクター |
本編16分21秒。
年配層向けのレシピ作りに悩んでいた太平洋フェリーの櫛田さん。
考案した新メニューは、果たして年配層に受け入れられるのだろうか。
このシーンで使用している曲は「小児外科」
得田真裕氏によるサウンドトラック「グッド・ドクター」に収録されている。
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キーワードで読む ガイアの夜明け
番組テーマに関連したキーワードについて多角的に解説し、番組への理解をより一層深めます。
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残業削減と収入確保両立へ
2017年5月21日
「働き方改革」の中で注目の的になってきた。「ノー残業」を目指して新たな手当や賞与制度を創設する企業が登場、また経済団体と労働組合が残業時間の上限規制で合意するなど、動きは急である。今回の「ガイアの夜明け」では、価値観の大きな転換点を迎えた今、改めて日本人の労働のあり方を考える。 -
「味」を求める高機能品が続々と
2017年1月29日
海外新興国メーカーに追い上げられて元気がなかった家電メーカーに活気が戻り始めている。とりわけ「味」を求める高機能製品が人気を集めている。今回の「ガイアの夜明け」では、技術とアイデアで勝負する企業の活躍を追った。 -
海外需要の急膨張で争奪戦
2016年12月12日
日本人に人気の水産物にじわりと危機がせまっている。漁獲量の減少や形状の小型化の傾向が目立ってきているというのだ。今回のガイアの夜明けでは、将来の資源確保に不安を感じ始めている関係者を追った。 -
幹部養成型から大量育成へ
2016年9月26日
グローバル化の進展の中でどう対応していくのか。今回のガイアの夜明けでは、グローバルな人材育成のための社員研修のトレンドを探った。
ご注意下さい
最近、「ガイアの夜明け」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「ガイアの夜明け」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
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